これから介護に向き合う人へ
これから親の高齢化や介護に向き合う読者に向けて、ハリーさんが最も伝えたいと語るのは「直面する前の備え」だ。
「まずは知識をつけることをおすすめします。年を取ると何ができて何ができなくなるのか、生活がどう変わるのかを具体的にイメージしてほしい。要介護認定とは何かをAIに聞くのでもいいですし、厚生労働省もマニュアルを出していますから。パーキンソン病や認知症、がん、心筋梗塞など、さまざまな疾患を知ることもいいと思います」。

そして、最も重要になるのが家族間でのコミュニケーションだという。
「親が元気なうちに『将来ってどう考えているの?』と話す勇気を持つこと。どんな老後を望んでいるのか話し合うことは、地震が起きた時と同じで、『こうなったらこうしよう』と話し合っておくリスクマネジメントになります。そういう話が親から出ないなら、自分から積極的にしてみてください」。
アンテナを少し広げてみれば、将来の介護に向き合うためのヒントは本や映画など、日常の至るところに転がっている。たとえいまは関心が薄いテーマであっても、先回りして触れておくことが、いざという時の自分と家族を救う防波堤になるはずだ。
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ハリーさんは今後、現場を支える担い手たちへのリスペクトを起点に、業界全体の空気を変えていきたいと願っている。
「まず、介護従事者たちは本当にかっこいいんです。そういう大前提でのブランディングがきっと必要になってくるし、現場の皆さんがより良い介護を提供できるよう、業界全体を盛り上げていけるような役割を担えればうれしいですね」。