社長との繋がりを象徴する、特別な「501 ビッグE ‘S’タイプ」
古着店でのアルバイトを経てアパレル業界に進んだ和田さん。その過程で、世の中に出回るリーバイスの生産国がアメリカからアジアや南米へと移行していく時代の変化を目の当たりにする。アメリカ製へのこだわりが強かったからこそ、寂しさを覚えることもあったという。

「大学時代は、リーバイスの足元にウォークオーバーを合わせるスタイルが基本でした。スエードのダーティバックスを合わせることもあれば、レッドウィングやオールスター、ビルケンシュトックを履くこともありましたね。ただ、当時は徐々にアメリカ製のリーバイスが減っていた時期でもあったので、個人的にはすごく残念に感じていました。その反動もあって、余計に『アメリカ製』という条件にこだわるようになったのだと思います」。
一方で、ヨーロッパのファッションやプロダクトは、現在も自国生産を貫くブランドが数多く存在していた。ヨーロッパカルチャーへの関心が高まる中で「ジョン スメドレー」のセールスへと転職し、15年後に現在のグラストンベリーへ籍を移すことになる。生活やスタイルの変化を経ても、リーバイスを手放すことはなかった。

「現在の会社に移ってからは、イギリスやイタリア、フランスといったヨーロッパのファクトリーブランドに惹かれるようになりました。足元にはオールデンやジェイエムウエストンを合わせるようなスタイルで20代を過ごしていましたね」。

「でも、どんなスタイルをしていてもパンツはやっぱりリーバイスでした。そう考えるとリーバイスというブランドの対応力は本当にすごいです。どんなテイストにも馴染むブランドは他にないと思います」。
仕事柄、現在はイギリスをはじめとするヨーロッパのプロダクトと接する機会が多いが、ファッションの軸がブレることはない。自身の中で原点と言えるアイテムが存在するからだ。その象徴が、会社の社長から譲り受けたというヴィンテージの「501 ビッグE ‘S’タイプ」である。

「これは、10年ほど前、今の会社に入社したタイミングで社長から『こういうの好きでしょ?』と言って譲っていただいたものなんです。自分にとって社長との繋がりを示す大切なアイテムなので、これだけは絶対に手放せません」。

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