あの“マーフ”に、宇宙を思わせる青が加わった
中央のブルーから外周のブラックへと変化するダイヤル。丸みのあるアラビア数字やカテドラル型の時分針など、マーフを象徴する意匠はそのままだ。
目を奪われるのは、やはり文字盤である。
中央には鮮やかなブルー。その色が外側へ行くほど深くなり、やがてブラックへと溶け込んでいく。表面には細かな粒状のテクスチャーも施され、単色のダイヤルとは違う奥行きがある。
面白いのは、いつ見ても同じ青ではないことだ。
休日の朝、窓から差し込む光の下ではブルーが鮮明に浮かぶ。一方、夜の落ち着いた照明では黒が強まり、ぐっと静かな顔になる。
時間を確認するために腕元へ視線を落としたはずが、数秒だけ文字盤に見入ってしまう。
スマートフォンなら数字を確認して終わるところを、光や針、文字盤まで目に入る。そのわずかな寄り道も、本作を身に着ける楽しみのひとつだろう。
ケース径は38mm。大きさで押し出すのではなく、小さな円の中に深い青を閉じ込めた。
『インターステラー』の壮大な宇宙の物語を知っている人なら、その文字盤に映画の景色を重ねるのも面白い。
3/4