連載「服好きたちの“Levi’snap”」とは……松陰神社前駅近くにあるメガネ店「パストスペクタクルズ(PAST spectacles)」のオーナー、大川貴之さんは、ワークウェアを心から愛する人物だ。リーバイスもその大切なコレクションの一部である。
若い頃は稀少なヴィンテージ品に手が出なかった分、レギュラー古着の中から自分だけの一本をディグる楽しさを学んだ。その探求心と独自の着眼点は今も変わらず、現在のラインナップやワードローブにも色濃く反映されている。
今回は大川さんに、これまでのデニム遍歴と、大人になった今だからこそハマるリーバイスのジーンズについて話を訊いた。
【写真27点】「眼鏡店主が選ぶ至極のリーバイス」の詳細を写真でチェック紹介してくれたのは……
大川貴之(おおかわ・たかゆき)●メガネメーカーでの販売職を経て、「アヤメ(ayame)」のセールスへ転職。モノ作りの現場まで立ち会うことで、メガネ業界の企画から販売までを熟知する。2025年、松陰神社駅近くにメガネ店「パストスペクタクルズ」をオープン。気鋭ブランドからニッチな年代のヴィンテージまで揃う独自ラインナップで注目を集めている。
常に掘り出し物を探してきた、服好きとしての歩み
「掘り出し物を探すスタンスは昔から変わっていません」と語る大川さん。
若い頃は世の中にヴィンテージブームの余韻が残っていたものの、限られた予算と環境の中で工夫しながら服を楽しんでいた。その経験が、現在のメガネ選びや仕入れの視点にもつながっている。

「地元は香川県なのですが、実は服好きには面白い土地なんです。ラフシモンズやコム デ ギャルソンといった最先端のモードも手に届く場所にありました。古着屋さんもありましたが、有名なヴィンテージは少なく、レギュラー古着から掘り出し物を探すしかなかった。でも、それが本当に楽しかったんです。その目線は今も変わらず、うちのヴィンテージメガネも、ニッチな年代のものが多いですね」。
大学進学を機に上京すると、さらに古着への関心が深まり、有名古着店へも頻繁に足を運ぶようになる。そこで魅了されたのがワークウェアだった。

「当時は生産国に対する強いこだわりは特にありませんでした。ただ、ドイツ製、フランス製、アメリカ製と、国ごとに作られている物の雰囲気が違っていて、それぞれに魅力があったんです。だからワークウェアを片っ端から探していましたね。リーバイスを好きになったのもその延長線上にあります」。
当時はヤーモ(Yarmo)やケンペル(KEMPEL)といったユーロワークの服を選ぶことが多かったものの、ワードローブには常にリーバイスが存在していたという。


「僕にとっての“ファーストリーバイス”は、確か中学生のときに穿いていた『702』だったと思います。上京した当時は細身のデニムが流行していたこともあって、『606』や『511』を選んで穿いていましたね。チープマンデーやエイプリルといったブランドもありましたけど、『やっぱり歴史のある老舗のほうが良いだろう』と思ってリーバイスを選んでいました」。
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