倒れても立ち上がる「ラグビー仕込みの人生術」

浅草には数多くの車夫が存在する。自力で集客し、200kg以上の重量を引いて汗を流しながら「最高だ」と言い切れる背景には、やはりラグビーで培ったタフネスがある。
「人力車の仕事はウォーミングアップ感覚でできますが、そう言えるのもラグビーで鍛えたフィジカルがあるからです。この状態を維持するために筋トレやコンディショニング、栄養管理は徹底しています。プロ意識のようなものは今も根底にありますね」。

「ラグビーは倒れてもすぐに立ち上がり、自分のポジションへ戻って再びベストを尽くす、その繰り返しです。それは人生も同じだと考えています。挑戦して上手くいけば継続し、失敗すればそこから学んで修正し、再びトライする。このバイタリティさえあれば、大抵のことは成し遂げられると思っています」。

AI化や効率化が進む現代において、肉体を使い、アナログに働くことの価値を再認識しているという。
「観光客の方が決して安くはない人力車を利用してくださるのも、人が汗を流し、対面でコミュニケーションを取るという『人間味』に魅力を感じているからだと思います。餅づくりも現在は機械化が主流ですが、手作業による温もりやストーリーが重要なんです。何を売るか(What)以上に、どう届けるか(How)が問われる時代だと感じます」。
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