不動産会社参画初の“Jブルークレジット”取得
ブダイを代表する植食性魚類の食害に遭った海藻。写真:千葉県提供
関口さんらローカルの漁師と着手しているのが、藻場を食害し、磯焼けさせる植食性魚類の駆除と循環。
世界中の熱帯域に棲むベラ近縁種のブダイ。ウロコが一枚一枚大きくて、硬い。水分がやや多い白身。ブダイを用いた“ブダイメンチ”が千葉県の学校給食にも。また、中華料理にも使われているそう。
ブダイはその一種で、地域では食べられてはいるが、磯臭さかったり、下処理に手間が掛かったりすることもあって、一般的に市場価値が低く、未利用魚や低利用魚に分類されている。

賑わう勝浦漁港。西川水産は鮮魚に定評があり、日本の台所・豊洲市場でも売買参加権を持つ。
それを廃棄せず、浜勝浦の鮮魚問屋・食品加工業者、西川水産が東急不動産グループへ卸売することで、ブダイを具材とするフィッシュバーガー、その名も“勝浦ブルーバーガー”が誕生。
“勝浦ブルーバーガー”は勝浦東急ゴルフコースのレストランで食べられる。ポテト・ドリンク付きで1650円。
藻場保全⇄植食性魚類駆除⇄駆除魚の食材利用、このアップサイクルこそ、環境対策と事業価値化の両立と言える。さらに、本プロジェクトはブルーカーボンを促進し、不動産会社参画では初のJブルークレジット*認証取得も果たした。
*ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が創設・管理・運用している、独自のカーボン・クレジット制度。沿岸域や海洋におけるブルーカーボン生態系(海草藻場・海藻藻場など)を活用し、気候変動緩和(CO₂吸収・貯留)を目的としている。千葉・勝浦から創出する藻場保全推進のポテンシャルは日本沿岸各地の“海の再生”のブレークスルーに相応しい。