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[1980’s〜2010’s]テクノロジーが拓く、時計と人間の新たな関係

「Gショック/DW-5000R」1983年に誕生した初代モデルを復刻。インナーケースは当時と同じSS素材を採用し、フェイスやベゼルなど細部にいたるまで“元祖タフネスウォッチ”の意匠を忠実に再現した。樹脂ケース、縦48.9×横42.3㎜、クオーツ。3万3000円/カシオ

「Gショック/DW-5000R」1983年に誕生した初代モデルを復刻。インナーケースは当時と同じSS素材を採用し、フェイスやベゼルなど細部にいたるまで“元祖タフネスウォッチ”の意匠を忠実に再現した。樹脂ケース、縦48.9×横42.3㎜、クオーツ。3万3000円/カシオ 0120-088-925


機械式に代わり、腕時計を席巻したクオーツだったが、1980年代にジレンマに陥る。技術の平衡に加え、量産と廉価によるコモディティ化だ。83年に事業の生き残りをかけた差別化から生まれたのが、Gショックである。
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高所から落としても壊れないようなタフネスは、当時のジョギングやフィットネスブームを背景にしたスポーツアクティビティや、過酷な環境下でのツールウォッチを想定したが、やがてファッション性が注目を集める。そしてストリートカルチャーへと組み込まれていく。

時代はバブルの繁栄を迎え、多様化する価値観に時計も新境地を拓いた。Gショックと同年にスウォッチが誕生したのも興味深い。共通するのはデジタル技術であり、その先にはコンピュータの未来が広がっていたことは言うまでもない。

「アップル/アップルウォッチシリーズ11」最新モデルは睡眠中の心拍数、手首皮膚温、血中酸素ウェルネス、呼吸数などのデータを取り込み、最大24時間のバッテリー駆動、2倍の耐擦傷性を誇るディスプレイを備える。チタニウムケース、縦46×横39㎜。13万800円[ベルトはミラネーゼループ]/アップル

「アップル/アップルウォッチシリーズ11」最新モデルは睡眠中の心拍数、手首皮膚温、血中酸素ウェルネス、呼吸数などのデータを取り込み、最大24時間のバッテリー駆動、2倍の耐擦傷性を誇るディスプレイを備える。チタニウムケース、縦46×横39㎜。13万800円[ベルトはミラネーゼループ]/アップル apple.com


2000年代に入ると、パソコンやスマートフォンと連携するスマートウォッチが誕生した。本命となったのが、2014年に発表された「アップルウォッチ」だ。ウェアラブルなデジタルデバイスとしてではなく、機能やスタイル、装着感にもこだわり、腕時計としてデザインしたことこそ最大の特徴であり、アップルの本領発揮だろう。
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今や時計は、時を刻む道具からあらゆる情報を司るツールとなり、それはテクノロジーによって時間や距離を超越する同時性を称えたフューチャリズムを彷彿させる。「アップルウォッチ」も誕生から10年以上を経て、誰もが腕にし、日常に溶け込む。そこにはかつて思い描いた未来がある。次に変わるのは人間かもしれない。


9月号別冊「OCEANS WATCH」から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック

※本文中における素材の略称は右のとおり。SS=ステンレススチール、K18=18金、WG=ホワイトゴールド

山本 大=写真 与那嶺龍士=スタイリング 柴田 充=文

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