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[1930’s]「アールデコ」がもたらした輝かしい未来への希望

「ジャガー・ルクルト/レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」当初、ポロ競技で風防を守るために考案された反転機能は、しだいに装飾や付加機能へと結びつき、ケースバックはもうひとつの"顔"になった。革新性は今も色褪せず、進化を続ける。K18PGケース、縦45.6×横27.4㎜、手巻き。422万4000円/ジャガー・ルクルト

「ジャガー・ルクルト/レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」当初、ポロ競技で風防を守るために考案された反転機能は、しだいに装飾や付加機能へと結びつき、ケースバックはもうひとつの“顔”になった。革新性は今も色褪せず、進化を続ける。K18PGケース、縦45.6×横27.4㎜、手巻き。422万4000円/ジャガー・ルクルト 0120-79-1833


20世紀初頭から1930年代にかけてヨーロッパを席巻した芸術潮流に「アールデコ」がある。1925年に開催されたパリ万国博覧会で頂点を迎え、世界中に広まった。それは、ちょうど腕時計が懐中時計に取って代わる時期とも重なり、それだけに腕時計のデザインにも大きな影響を与えたといっていいだろう。
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美術、工芸、建築といった幅広い分野にわたるアートスタイルは、それ以前の「アール・ヌーヴォー」が自然界の植物や昆虫などをモチーフに優美な有機的曲線を特徴にしたのに対し、直線基調や幾何学パターンを多用する。それは第一次大戦後の復興から工業化・機械化が進み、機械の持つスピード感やダイナミズム、合理性を賛美したマシンエイジとも呼応した。

製造においても、アール・ヌーヴォーが産業革命による大量生産への抵抗から、職人の手作業を重んじ、芸術と生活の調和を目指したのに対し、単純化したデザインや新素材を積極的に導入し、工業化を目指した。しかしそれは急激に発展する時代の要請でもあり、大衆の多くが新しい時代の息吹を実感した。いわば芸術の民主化であり、そこに輝かしい未来を見たのだ。
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1931年に誕生した「レベルソ」はその時代のダイナミズムから生まれた。反転するケースに加え、その継ぎ目を感じさせないようケースの上下に3本のストライプを刻み、アールデコの意匠を取り入れた。その機能美はまさに未来を予感させ、「レベルソ」そのものも現在にいたるまで進化を繰り返し、未来への時を刻み続けたのだった。
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