連載「名刺代わりの“ROLEX”」
人生に寄り添うロレックスの話。出会いのエピソードやモデル選びのこだわり、着こなしとの相性、その時計とともに刻んできた時間まで。市場価値では決して測れない、その人を映し出す“名刺代わりのロレックス”を聞いた。
【写真8点】「吉村俊輔さんとチェリーニ」の詳細を写真でチェック銀 吉村 オーナー・吉村俊輔さんとロレックス「チェリーニ」

1992年生まれ。下北沢の古着店「フロクシノーシナイヒリピリフィケーション」の2号店として、インテリア雑貨店「銀 吉村」をオープン。シルバージュエリーを100点ほど揃えるほか、1950〜2000年代を中心とした近代プロダクトを独自の審美眼でセレクトし、ジャンルに縛られない雑貨が並ぶ。その基準は、本人いわく「自分が欲しいものを並べているだけ」。その一貫した選びの感覚が多くの客を惹きつけている。

スポーツモデルの印象が強いロレックスのなかで、「チェリーニ」はドレスウォッチとして独自の美意識を体現するコレクション。薄く端正なケース、余白を生かした文字盤、手巻きならではの静かな佇まい。吉村さんが所有するのはイエローゴールドのケースにブラックダイヤルを合わせた一本だ。自身と同じ1992年に生まれた、はじめてのロレックス。
始まりは、ロレックスへの探究心
もともと腕時計に強い関心があったわけではない。エルメスのブレスレットやヴィンテージのシルバージュエリーは日常的に身に着けてきたが、時計はまた別の存在。それでも、多くの人を惹きつけるロレックスというブランドは、一度自分の目で確かめてみたいと思ったそう。
「ロレックスって誰もが知るブランドですよね。だからこそ、一度はちゃんと知ってみたいと思ったんです。それなら、実際に買ってみないとその良さの理由はわからない気がして」。
そんな折、インスタグラムで目にしたのが、学芸大学の古着店で開かれていたヴィンテージウォッチのポップアップ。そこに並んでいたのが、吉村さんの生まれ年でもある1992年製のロレックス「チェリーニ」だった。

「モデル名すら詳しく知らなかったですし、スペックを調べたわけでもありません。ただ、見た目がすごく良かった。いわゆるスポーツモデルとは違うエレガントなデザインに惹かれましたね。同い年というストーリーも重なって、これだ! と思いました」。
知識よりも、自分の感覚を信じる。その選び方は、古着やジュエリーと変わらない。「チェリーニ」との出会いもまた、そんな感覚から始まった。
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