名店③ 札幌を代表するつけ麺の名店「麺屋 髙橋」

3軒目にご紹介するのは、「麺屋 髙橋」。
2008年10月に開業し、2026年4月9日、前店舗の隣の区画に移転。改めて申し上げるまでもなく、札幌を代表するつけ麺の名店のひとつだ。
店舗の場所は、福住駅(市営地下鉄東豊線)から約1.7km。駅から札幌ドームを右手に眺めながら、月寒通りをひたすら直進すると、やがて視界の左手に現れるシンプルな外観。それが札幌の地に「つけ麺」という食べ物の存在を広く知らしめた第一人者「麺屋 髙橋」だ。
営業開始時間は10時半から。札幌の他の大多数の店舗よりも30分から1時間程度店開きが早く、複数の店舗を渡り歩く、ラーメン食べ歩きにおいては、非常に有り難い存在。私も食べ歩きの際に同店を初手(1軒目)に選出させていただいた。

同店で提供されるのは、冒頭で申し上げたとおりつけ麺が中心。「つけめん」、「辛つけめん」、「みそつけめん」の3種類を用意するが、初めての訪問であれば、券売機筆頭メニューである「つけめん」がお薦め。私も、「つけめん中(1.5玉)」をオーダーさせていただいた。
剛直な極太麺に肉味噌が搭載されるつけ麺でありながら、まぜそばとしても楽しめる仕様。

味噌を麺にしっかりと絡めれば、「肉みそまぜそば」の出来上がり。それを、そのまま戴くだけで、肉味噌の甘みとコクが味覚中枢を直撃し、天にも昇るような多幸感が五感を揺さぶる。
ひとしきり麺と肉味噌が織りなす極上のハーモニーを堪能した後、肉味噌に包み込まれた麺をうま味濃密なつけダレにディップ。渾身の力を込めて麺を啜り上げれば、つけダレに潤沢に溶け出した動物系と魚介の濃密な風味と、肉味噌の甘みとが舌上で混然一体と化し、得も言われぬ充足感が全身を包み込む。
構成は実にシンプルでありながら、肉味噌、スープ、麺、それぞれの作り込みは、実に精緻。瞬く間に平らげてしまい、大盛を頼まなかったことを激しく後悔した。
札幌屈指のつけ麺の名店と呼ばれるに相応しい“実”が備わりし名杯。濃厚動物魚介つけ麺の“鑑”だ。
6/6