「内製化支援」こそがLCGの本質
内田:我々の目指すところは、顧客の「完全なる内製化」を支援することです。しかし既存のメガファームや大手SIerにとって、内製化の完遂は「手離れ」を意味し、自社の売上減少に直結します。
岩槻:コンサルは人月課金なので、システムや体制を自社にロックインし続けなければ収益が維持できない。しかし、レバレジーズの基幹事業は採用支援であり、人材プラットフォームです。顧客の社内で新組織の立ち上げを支援した後、適合する高度人材を紹介するかたちでの提供も可能です。この圧倒的なアセットがあるから、目先の囲い込みに固執する必要がまったくありません。「ほかでいくらでも価値を生み出せる」という事業基盤があるからこそ、LCGは真の内製化支援を実現できるのです。
内田:顧客が自走できる状態をつくれたら、速やかに次へ向かう。実際、私たちがAIを駆使してテスト工程の自動化を支援した案件では、現業の工数が劇的に削減され、顧客から「浮いた時間で、品質向上のために新しいアプローチを試したい」という創造的なアイデアも引き出せるようになりました。
そもそも、私がLCGへの参画を決めたのは、岩槻の「マインドの良い人しか取りません」という言葉がきっかけでした。近年のコンサル業界は高いサラリーや肩書きが先行し、一部の若手に特権意識や素直さの欠如が見られることに危機感を抱いていたからです。本来、私たちが向き合うべきはプロジェクトの規模ではなく、顧客の課題です。それを「自分ごと」としてとらえ、泥くさくやり抜く誠実なマインドを大切にしたい。そう考えていた私にとって、LCGの採用方針は非常に本質的だと感じました。
レバレジーズ・コンサルティング・グループ代表取締役 岩槻知秀。
岩槻:レバレジーズグループでは、現時点で「上場する」という選択肢を取っていません。それは、短期的な企業価値評価のために会社を切り売りするようなまねをせず、売り逃げが許されない立場に自らを置くということです。私が「マインドの良い人しか取らない」と言うのは、そうした長期雇用を前提として、真に信頼できる誠実なプロフェッショナルとともに、地に足の着いた組織をつくっていきたいという思いがあるからなんです。
今のコンサル業界を見ると、日本の大企業は外資系ファームに委託をして、相当額のフィーを本国にブランド料として送金した結果、巨額の「デジタル赤字」が発生しています。さらに2050年には現役世代1.4人で1人の高齢者を支える時代が到来し、現役世代の負担率は8割近くに達するという試算もある。私たちの世代が今、この国をデジタル化し、生産性を劇的に高める新しいインフラをつくらなければ、日本の未来はありません。
だからこそ、LCGが日本製のドメスティック・ファームとして圧倒的な競争力をもつことで、国の富が国内で循環する新しい時代をつくっていきたいです。
内田:これからの時代、ひとりのコンサルタントに求められる「ビジネスと技術を融合させる力」はますます高度化します。私たちLCGが、既存の「コンサル」や「エンジニア」という言葉の枠には収まらない新しい世界を牽引していきます。
レバレジーズ・コンサルティング・グループ
https://leverages-consulting.com/
左:いわつき・ともひで◎レバレジーズ・コンサルティング・グループ代表取締役。レバレジーズの創業者として、IT人材プラットフォーム「レバテック」をはじめとする多様な事業をゼロから構築。完全自己資本経営の強みを生かし、コンサルティング業界の構造変革に挑む。
右:うちだ・しゅういち◎レバレジーズ・コンサルティング・グループ シニアパートナー。国内大手総合コンサルティングファームにてパートナーなどの要職を歴任。大規模なデジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクトを多数牽引した後、コンサルティングの本質的なあり方を追求すべく、LCGへ参画。