マイベスト② AFURI辛紅の「冷やし柚子辛紅らーめん」

まず、不思議な無国籍感漂う、店の内外装に惹かれます。アジアのどこかのような日本のような、謎の迷宮で食す辛いラーメン。独特な情緒がありますね。
では「AFURI辛紅(からくれない)」さんの限定メニュー「冷やし柚子辛紅らーめん」を紹介しましょう。
「AFURI」と冠されたラーメン店は、現在、都内中心に20店舗あり、そのうち2軒が辛いラーメンを看板に据えた「AFURI辛紅」さん。新宿と原宿に店舗を構え、どちらの店でも食べることができます。
今回訪れたのは「AFURI辛紅 新宿サブナード」。歴史を感じる地下街というシブい立地にあり、JR新宿駅より西武新宿駅のほうが近い気がします。

注文時、辛さレベルの指定ができます。よくある「1辛、2辛〜」ではなく、辛さ「0丁目〜28丁目」と表記された中から選ぶユニークさ。もちろん、0丁目は辛さゼロ。1丁目から順番に辛くなっていきます。
初めて食べるメニューなので無理をせず、小辛の範疇の3丁目でオーダー。5丁目以上は有料ですが、それ以下の辛さに追加料金はありません。

待望の一杯が着丼。すすると、強力な酸味がブワッと来ます。当然、柚子の酸味ですが、フレッシュというかレアで丸かじりしたかのような酸味です。ただし、適度な辛さがあるのでドン引きするような酸っぱさじゃないのがポイント。酸っぱくて旨辛いスープです。
食べ進むうちに、スープの出汁に使われた鶏や魚介(煮干など)の風味が、しっかりはっきり伝わってきます。小辛なので、むせ返るような辛さはありません。辛いラーメンとして成立した一杯は、辛さが出汁やタレの風味をマスクしてしまうことがありがち。旨ければいいけれど、せっかくなら出汁の風味も感じたいもの。
この「冷たい柚子辛紅らーめん」は、その点もバッチリ。ラーメンならではの出汁感がキープされた、とってもラーメンらしい、辛冷やしラーメンと言えますね。

さっぱり、すっきりした淡麗スープを持ち上げる麺は極細なストレート。日本蕎麦っぽい茶色の麺肌ですが、弾ける旨味は中華麺らしさのあるもの。良きコシも楽しめる、などと思っていると、麺がより引き締まってコシが強化された印象。四角い氷が2個、丼に入っているので、時間とともに丼内が冷たくなっていくのです。冷やしならではの面白さです。
具は鶏肉のチャーシュー3枚、メンマ、味付け玉子、ネギ類。どれも淡い味付けで、主役はあくまで辛さと酸っぱさであることを示すように、控えめな存在感。
あらかじめ丼のフチに、少量添えられてる辛味噌のようなペースト。少しつまんでスープに溶かしてみますが、かなり強めな味の主張……。なかなか良い味変アイテムです。スープの辛さを増しつつ、スパイス特有の爽快感もあります。
柚子由来のさっぱりさに、謎のペーストによる爽快感。まったく予想しなかった高レベルの清涼感が漂いまくり。
卓上アイテムの「激辛どろ辣油」。
卓上には辛さアップ&味変に効きそうなアイテムがありましたが、結局、使わずに完食。柚子の酸味、辛さ、ペーストでの味変。これだけで飽きることなく楽しめた一杯でした。
この「冷やし柚子辛紅らーめん」。「AFURI」さんらしさ溢れる淡麗な出汁感もぜひとも楽しみたいところ。辛さに出汁感が覆われることのなかった、今回の辛さ3丁目がちょうどいい塩梅の辛さかも。お勧めです。
※「冷やし柚子辛紅らーめん」は新宿サブナードと原宿の両店で9月まで提供予定。 3/3