マイベスト③ 支那そば屋 こうやの「担々涼麺」

ここ数年で夏の必需メニューとなった冷やし系坦々麺。心に響く一杯を求めて10数杯食べ歩いた中でも特に自分好みだったのが、四谷(東京都新宿区)に店を構える「支那そば屋 こうや」さんの「担々涼麺」。汁なしタイプです。
JR四ツ谷駅に近い、飲食店街・しんみち通りの奥に佇むこうやさん。1960年代に屋台として創業。80年代に入り、実店舗を設けました。
ラーメン中心の店ながら、香港屋台料理風、中華テイストな一品料理も多いのが特徴。長年のキャリアで培った技術により「担々涼麺」の芝麻醤のブ厚い存在感、濃い甘味のあるコクを生み出しています。

芝麻醤だけを舐めると、どっしりした甘味を感じますが、そこはラー油必須の「担々麺」。全体のファーストインパクトになる甘味を、ラー油の辛さがほど良く中和しバランスを取り、次第に甘味が目立たなくなる感じ。旨いなぁ。
ちなみに、ラー油の辛さは苦手な人でも大丈夫なレベル。ただ、後半じんわり辛くなっていきます。

スパイスや大陸的な醤油感が前に出て、複雑な味になっていくのも楽しい一杯。ただ、あくまで芝麻醤の甘味が軸になった故の複雑さですが。
麺の上に盛られた多量の具、薬味は長ネギ、きゅうり、砕かれたナッツ、ミンチ肉など。彩りは地味だけど、ちらし寿司を想起させるビジュアル。食欲を刺激しますね。
具のミンチ肉が旨かったなぁ。醤油系の味付けが好印象です。食べ進むと、ときどき爽快なスパイスが弾け、揚げネギの香ばしさが絶妙なアクセントに。無国籍感いっぱいです。

麺は非常に細いタイプ。硬質なハリがありながら、嫌な硬さを感じない逸品。麺量は通常一玉180グラムのものを一玉半使用しているそう。なかなかの満腹感です。このボリュームで1200円は絶対に安いですよ!
こうやさんは昔から麺のボリュームにも定評があるんですが、もうひとつ定評があるのは「皿わんたん」。1990年代あたりのラーメンブーム当時、ワンタン麺の名店として幾度となくメディアに紹介されてました。
肉の“みっちり”詰まった「皿わんたん」を「担々涼麺」のパートナーとして注文するのもお勧め。もちろん、ランチタイムでも注文可能です。
「担々涼麺」は7月までの提供。8月から「上海涼麺」が登場予定です。
支那そば屋 こうや住所:東京都新宿区四谷1-23営業:11:30〜22:00 土曜は〜21:00定休:日曜日X:@yotsuya_koya