「刺激がなくなるのが怖い」50歳を前に感じる不安

バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』に出演し、いまも第一線で体を張り続ける中岡さん。月1度のペースで海外にいく生活は13年、訪れた国は40に及ぶという。
アメリカでは闘牛が走り回る檻の中に目隠しされた状態で入ったり、イギリスで巨大な大砲の筒から爆発の圧力で空中へ発射されたり、フィンランドでは凍りついた湖の氷に、何度も豪快に落下することもあった。いまだからこそ言える、身の危険を感じたロケも数え切れない。
「危ないロケなんて山ほどありました(笑)。すぐに思い浮かぶのは、足にロープをくくりつけてバギーで引っ張られながら、燃えてる壁を3枚突き破るやつ。あれ、実は本当にやばかったんです……。いまは絶対に放送できない内容ですね」。

この日、着用していたパンツは、相方・コカドさんによるリメイク。「破れ裾にコーデュロイの生地をあてて直してくれたんです。コカド先生は頼んだらなんでもやってくれる。仕事も早いんです」。
番組のロケ中、大腿骨骨折や腰椎圧迫骨折という大怪我を負ったこともある。長期療養を余儀なくされた経験は、自身の体や日々の仕事に対する向き合い方に確かな変化をもたらしたと話す。
「もう、危ないことはしてないです。自分の体を乱暴に扱いすぎていたので、大事にすることに決めました。それも踏まえて番組のスタッフも頑張ってくれてますが、『イッテQ』は僕の青春というか、なくなると困るのでこれからも続けていきたいですね」。

中岡さんはまもなく50代の大台を迎える。だからこそ、その先にある未来へのリアルな不安も口にする。
「来年は50になる年です。ずっとワクワクすることを続けていきたい。いまは、ロッチの単独ライブと『イッテQ』で十分にそれが賄えていて、その環境は本当にありがたいし幸せなことだと思います。
怖いのは、それがなくなったとき。人前で大汗をかきながら喋るとか滑るとか、海外に行って一発勝負するあの緊張感がなくなったら、僕はどうなっちゃうんだろうって。その恐怖感はあります。そうなった時はあれをやろう、これをやろうって思いは巡りますが、当分はいまある仕事を続けられるよう、体と健康は大事にしていこうと思います」。
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緊張と弛緩。いい汗をかいた後はクーペをゆっくり転がす。車内で口ずさむのは、エレカシの『悲しみの果て』。その繰り返しがいまの幸せ。もうすぐ50代を迎える中岡さんは今日も泥臭く生きている。