
三菱自動車を代表するクロスカントリーSUV「パジェロ」が、2026年秋についに復活する。
三菱自動車は、新型クロスカントリーSUVの車名を「パジェロ」に正式決定し、今秋に世界初公開すると発表した。日本仕様の生産終了は2019年だったので、実に7年ぶりの国内復活ということになる(海外仕様は2021年まで生産されていた)。
「パジェロ」と聞くだけでテンションが上がる、というOCEANS世代も多いはず。90年代のRVブームを牽引し、週末のキャンプ場やゲレンデの駐車場に並んでいたあの存在感を覚えている人も少なくないだろう。
新型の登場を心待ちにしながら、まずは40年以上にわたるパジェロの歴史を振り返っておこう。
クロスカントリーの常識を変えた「初代パジェロ」(1982年〜)
1982年登場の初代パジェロ。
パジェロの物語が始まったのは1982年。それまでの本格4WD車は「悪路を走るための武骨な道具」というイメージが強かったが、初代パジェロはフロントに独立懸架サスペンションを採用し、悪路走破性と乗用車並みの快適な乗り心地を両立させた。
この「走破性×快適性」というコンセプトが、4WDを業務用の道具から「レクリエーショナル・ビークル(RV)」というライフスタイルな車へと昇華させ、日本にオートキャンプ文化を根付かせるきっかけにもなった。
1983年にはダカールラリー(当時のパリ・ダカールラリー)に参戦を開始し、1985年には早くも総合優勝を達成。
過酷な砂漠を走り抜くなかで鍛え上げられた技術が市販車にフィードバックされるという、パジェロならではの開発思想もこの頃から確立されていった。1987年には上質な内装と本革シートをまとった上級グレード「エクシード」も登場し、初代だけで約63万台を売り上げる大ヒットモデルとなった。
RVブームの主役となった「2代目パジェロ」(1991年〜)
1991年登場の2代目パジェロ。
1991年に登場した2代目は、3列シートを用意するなど居住空間を拡大し、ファミリーユースにも対応。さらに、走行中でも駆動方式を切り替えられる世界初の「スーパーセレクト4WD」を導入したことで、一般ドライバーでも本格的な4WD性能を安全かつ手軽に扱えるようになった。
折しも到来したスキーブームと重なり、ゲレンデの駐車場がルーフキャリアにスキー板を積んだパジェロで埋め尽くされるほどの社会現象に。都会的なスタイリングも相まって、若者やファミリー層の憧れの存在として一時代を築いた。
この時代には、コンパクトな「パジェロミニ」(1994年)、「パジェロジュニア」(1995年)、北米向けの「チャレンジャー」(1996年)、ハイパフォーマンスな「パジェロエボリューション」(1997年)、さらに「パジェロイオ」(1998年)と、パジェロファミリーが一気に拡大した黄金期でもあった。
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