半世紀以上、大排気量V8を守り続ける野生馬
フォードマスタング GTD。
ライバルのシボレー カマロは2024年モデルでその名が途絶えることになったが、フォード マスタングは22年に第7世代が登場し、現在もアメリカで販売されているスポーツカーだ。
デビュー時から5L コヨーテV8エンジンが搭載され、今でも10速ATと、6速マニュアルトランスミッションが選べる。
さらに25年春からは、世界耐久選手権(WEC)のGT3カテゴリーに出走するマスタング GT3をベースにした市販車「GTD」をリリース。
5.2L V8エンジンにスーパーチャージャーを搭載し、最高出力は815馬力! ニュルブルクリンクサーキットでアメリカ車の最速タイムを大きく塗り替えたスーパーカーだ。
手頃な価格のスポーツカーとして人気を博した初代(1969年~)と比べると、お値段もスーパー(約5000万円~)なGTD。通常の5L V8モデルからGTDまで、50年以上もV8を乗せ続けている野生馬は、バリエーションが豊富なのも愛され続ける一因だろう。
V8を載せるために生まれてきた2シータースポーツカー
シボレー コルベット。
まるでV8エンジンを搭載するために産まれてきたような車が、シボレー コルベットだ。1954年に登場すると2年後にはもうV8搭載車がグレードの一角を占め、2代目(C2)以降、現行型に至るまで大排気量V8エンジンのみを搭載してきた。さらに、初代から一貫して2人乗りを貫いている。
ミッドシップレイアウトとなった現行型(C8)は、シート後ろに最高出力502馬力の6.2L V8を搭載。さらに646馬力の5.5L V8搭載モデル(Z06)があり、こちらは停止状態から約96km/hに達するまで、わずか2.6秒しかかからない。
さらに、本国アメリカでは次世代V8エンジンも登場。しかも3種類も用意された。このようにV8一筋70年のコルベット。日本の正規ディーラーで手に入るのもうれしいところ。
ミリオネアをはじめ多くのセレブたちを魅了するV8
キャデラック エスカレード。
豊かなアメリカを象徴する車のひとつ、「キャデラック エスカレード」。デカい、有り余るパワー、ゴージャスな内装をすべて備えたこの車は、1999年の登場以来、ミリオネアをはじめ多くのセレブたちを虜にしながら、5代に渡りV8エンジンを搭載してきた。
現行型では本国なら3Lディーゼルターボも選べるが、主役はやはり6.2L V8エンジン。416馬力を発揮するこのV8が、全長5.4m、全幅2m超という約2.8トンの巨体を悠々と走らせる。
ただでさえ、大排気量のV8エンジン。しかも左ハンドルでこのサイズだけに、なかなか日本でバカ売れすることは見込めそうにないが、それでも日本に正規輸入してくれるキャデラックもまた、V8同様に豪快だ。