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殴られても俺には松本人志がついている


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山に埋められた話の背景にあるのは、小学校高学年から高校を卒業するまでの約10年間、壮絶ないじめを受け続けた過去だ。

アトピー性皮膚炎や右にある心臓などを理由にからかわれ、中学に入るといじめはエスカレート。不良グループのパシリとして万引きを強要されるようになり、チャンスさんにとって学校は「いじめられる場所」と同義だった。

登校せずに近所のトラクター倉庫で朝から夕方までじっと座り込む地獄のような日々からチャンスさんを救ったのが、同じ尼崎出身のスター、ダウンタウンだったという。
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「当時、近所に住んでいた松本さんの実家を見に行ったことがあるんです。ラジオで『実家が貧乏や』と言っていたのが本当かどうか確かめたくて。そしたら、大工さんがアドリブで建てたんか? みたいな家がそこにありました(笑)。

『松本』という表札をどうしても手に入れたくなった僕は勝手に持ち帰ったんです。いま思えば本当に気持ち悪いし、どうかしてますよね。でも、いじめっ子にどれだけ殴られても、カバンの中の表札に触れると心底救われたんです。

『圧倒的な存在が、俺の後ろ盾になってくれている。俺には松本人志がついてるんや!』って。そのお守りがあったから、僕はあの地獄のような日々を生き延びることができたんです」。

そしてチャンスさんは人生を変えるため、自身もお笑いを志すようになる。中学3年生の時だ。



「いじめを受け続けていると自分の心が腐っていくんですよ。中学時代は笑ったことがありませんでした。これじゃダメだと一念発起して、ダウンタウンさんの番組『4時ですよ〜だ』の素人オーディションを受けることにしたんです。ネタ作りに熱中し始めると、いじめがどうでもよく感じられましたね。

僕はオーディションに合格して、そのうえ、憧れの2人が両脇に立つ舞台で優勝し、浜田さんは僕の肩をぽんと叩いて『よかったな』って声をかけてくれました」。

次の日に登校すると、学校中がチャンスさんをスター扱いした。だが現実は非情で、不良たちからは「調子に乗るな」と殴打され、賞品でもらったゲーム機も奪われた。

そして、進学した定時制高校ではいじめの凶悪さが増し、朝6時からの力仕事で稼いだ日当はすべて巻き上げられ、不良グループの親玉との出会いが、あの「山に埋められた」事件へと繋がることになる。
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