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泥酔状態で松本人志に大喜利を挑んだ夜


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14歳で初めてNSC(吉本興業の芸人養成所)に入ってから紆余曲折あり、約30年近く、チャンスさんは芽が出ないまま地下芸人として過ごした。「山に埋められた」過去を笑いに変え、ようやく光が当たったのは43歳の時。だが、その人生最大の逆転劇すら、持ち前の酒癖の悪さで台無しにしかけてしまう。

「考えが甘くてだらしがなくて、酒に溺れたことも数えきれません。人生の何もかもを諦めて、樹海に行って命を終わらせようとしたこともあります。

でも、同期の千原兄弟さんが『千原トーク』に呼んでくれて、山に埋められた話をしたら地響きがなるほどの大爆笑が起きたんです。それが、2018年の『すべらない話』につながって、なんとか地上に出られた。でも、そんな最高の場面でも、僕は酒を飲みすぎてやらかしたんです」。
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番組の収録を終えた、念願の打ち上げの席でのことだった。

「すぐ目の前の距離に、あの松本人志さんが座っていたんです。その事実にもの凄く緊張してしまって、ハイボールを煽るように飲んでいるうちに、完全に記憶をなくしました。松本さんに顔を近づけて『どっちがおもろいか勝負しましょう、大喜利で』と絡んだそうです。

帰り際には、松本さんが乗ったタクシーを外からめちゃくちゃ揺らし続けていたと……。後ろにいた宮川大輔さんに本気で蹴られたことも覚えていません」。

世話になった恩人や尊敬する大先輩の顔に泥を塗るような行為。その代償はあまりにも大きかった。



「その月の千原兄弟さんのトークライブの舞台上で、シャレにならないくらい怒られました。笑いなんて一切ない空間で、自分の犯した罪の重さを知りました。完全に道が閉ざされたと思った帰り道、草月ホールからの夜道を歩きながら、僕は地面に向かって『俺みたいなもんに踏まれてごめんな』って謝り続けたのを覚えています。

あの夜の絶望は、今でも忘れることはできません。完全に腫れ物状態で、周りの芸人たちも2年くらい楽屋で喋ってくれませんでした」。
4/5

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