「マッチョなのに静か」独自のキャラが生まれた原点

誰よりも目立つバイクに跨りながら、顔を隠すためにフルフェイスのヘルメットをかぶる。二度見してしまうほどの肉体でありながら、服を脱ぐのはNGで、筋肉を隠す服を好む。
自分の体を鏡で見るのは好きじゃないそうで、「どれくらい筋肉が付いてるか確認できない」とまで言う。目立ちたいのか目立ちたくないのか。そんなツッコミを入れたいのは本人も同じだった。
「人前に出て何かをやるのは得意じゃないんです。恥ずかしい、極力目立ちたくないし。だけど、目立ちたいし有名になりたいっていう、自分でもわからない矛盾する気持ちがあるんですよ」。
そして「いまはただ有名になりたい」と話すマッチョさんには、芸人としてのキャラ設定に悩んだ過去がある。

「NSCに入るにあたり、自分を活かす方法を模索していました。おとなしくて声も小さい、目立ちたくもない自分は何が面白いんだろうと。
当時、夜のお店によく行ってたんですが、そこで働くほぼすべての女性たちに『こんなマッチョなのに静かで真面目なのが面白い』って言われたんです。あぁ、それって面白いんだっていう発見があって、だったら、そこを自分の強みにしてみようと」。

独自の“脱がない陰キャ筋肉芸人”のスタイルは、意外な場所から生まれたものだった。だが、そんな特異なキャラクター以外でマッチョさんを輝かせているのが、本人も予期していなかったという「引き出しの多さ」だ。

「筋トレはもちろんですが、幼少期に習っていたピアノや絵画、英会話、趣味のバイクやキャンプ、そしてドラムといった過去が、いま芸人になって伏線回収されているんです。バラエティやドラマだけでなく、憧れだったニューヨークさんのバンドにドラムとして加入させてもらうなど、色々なことに挑戦できています。そのなかから、自分の道はこれだと思えるものに出会えたらうれしいですね」。
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マネージャー曰く、マッチョさんは「やりたいことを見つけてくる天才」。不器用で矛盾だらけのストイックな男は、これからも自分自身の想像をも超えたルートで、お茶の間を沸かせてくれるに違いない。