50代を前にしても消えない更新欲
――作品づくりのモチベーションなど、創作の源泉についても伺いたいです。うーん……「まだこんなもんじゃねえだろ、俺」って気持ちがなくならないんですよね。いつも「もっとできたな」という思いがあります。
記憶なのか、記録なのか。人にどんな形で残るかはわからないですけど、とにかく自分を更新していかない限り、自分自身が満足できないんですよ。
――30代、40代を経て、ここからどんな50代を過ごしていきたいですか?そんなに歳取ったのかと、怖いですけどね(笑)。かなり昔、28、29歳ぐらいの頃だったかな。当時のスタイリストと、「50歳までエルメスは取っておきましょう」みたいな話をしていたんです。
「50歳になったらエルメスを身に着ける」と考えてたけど、今のところまだ欲しくないんですよ(笑)。でも、言いたかったことはわかるんです。大人じゃないと似合わないものって、あると思うんですよね。
外面だけでやっていると、似合わないものってある。だから50代になって、自分がやっていることと馴染む新しい世界があるなら、そこに入っていきたいですね。
©GREENROOM FESTIVAL
ヒップホップは、ほかのジャンルに比べてもシーンの移り変わりが激しいので、俺みたいに20何年もずっとやっている人はあまりいない。
でも、今日ゲストに出てもらったKvi Babaのように、自分がいいと思える人と一緒にやることで成長できる。新しく始めている人たちにも、ちゃんと認知してもらえるというか、「あ、この人いるな」とわかってもらえるように、やり続けられたらいいな。
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50代を目前にしても、KREVAさんは新たな自分になるべく、更新を続ける。その尽きない探究心こそが、長くシーンの真ん中に立ち続けてきた理由だろう。