▶「元アップル社員がデザインしたフェラーリ」を写真でチェック!フェラーリがローマで満を持して発表した「Ferrari Luce(フェラーリ・ルーチェ)」。
ブランド史上初となる完全電動モデルは、その登場と同時に世界中の自動車ファンの間で賛否を巻き起こしている。「フェラーリがEVを作るなんて邪道だ」という声がある一方、そのスペックとデザインを目の当たりにして沈黙した批評家も少なくないはずだ。
フェラーリ初のEV「ルーチェ」脅威のスペック

まずスペックの数字を見てみよう。最高出力1050PS(約772kW)、0-100km/h加速わずか2.5秒、最高速度310km/h超。これだけでも“圧倒的”だが、一充電あたりの航続距離が530km超(推定値)というのがルーチェの異質さをより際立たせる。
速いだけでなく、遠くまで走れる。スポーツカーとしての興奮と、日常使いできる実用性を、電動という新しい手段で両立させたのだ。

動力源となるのは、4つの車輪それぞれに独立して配置された電気モーター計4基。バッテリー容量は122kWh、最大350kWの急速充電に対応しており、専用の急速充電器を使えば約20分で70kWh分を充電できる。駆動方式はフェラーリとして初採用となる電動四輪駆動で、前後それぞれのモーターが状況に応じてトルクを精密に配分する。コーナーで内輪と外輪に異なる力をかけることで、まるで意志を持つかのように車体を安定させる仕組みだ。

車体サイズは全長5026mm、全幅1999mmと堂々としたもの。にもかかわらず重量は2260kg(オプション装着時)に抑えられているのは、アルミニウムを中心とした軽量構造と、電動ならではの設計自由度を最大限に活かした賜物だ。
フェラーリとしては初となる4ドア・5シートのレイアウトも実現しており、後席にも十分な空間が確保されている。つまり、大人5人が乗れて、530km走れて、100km/hまで2.5秒で到達する——そんな非常識な車が誕生してしまったということになる。

走る楽しさへの本気度は、サウンドへのこだわりにも表れている。電気モーターには固有のエンジン音がないが、フェラーリはそれを「無音」で済ませるつもりは毛頭ない。5年以上をかけて開発されたサウンドシステムは、アクスルから発生する振動や機械音をリアルタイムで拾い上げ、増幅してキャビンに届ける。スピーカーから出る合成音ではなく、車のメカニズムそのものが奏でるサウンドにこだわったのだ。走行モードによって音量と質感が変化し、パフォーマンスモードでは思わず耳を澄ましたくなるような個性的なハーモニーが車内を満たすという。
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