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美しさとクリーミーさに心奪われる絶対王者

⑤ 「マ・マー」


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最後に控えるのは、日清製粉のブランド「マ・マー」のナポリタンだ。皿に盛った瞬間、その鮮やかな色彩に息を呑んだ。これだ。僕が恋に落ちたナポリタンの理想像が、そこにはあった。見た目だけで、既に圧倒的に美味しそうなオーラを放っている。

フォークを入れてさらに驚く。にんじん、玉ねぎ、ソーセージといった具材がとにかく豊富で、どこをすくっても麺と一緒に具材が口に飛び込んでくる。ソースは驚くほどクリーミーで洗練されており、太めの麺にこれでもかと完璧に絡みつく。麺のモチモチ感も完璧だ。


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そして僕が最も感動したのは、食べたあとだ。口の中に心地よいトマトの酸味と、上品な甘みの風味がふわりと残る。まるで、丁寧に煮込まれた極上のソースを味わったかのような余韻。冷凍食品でありながら、ここまでの深みとバランスを実現するとは、日清製粉の執念すら感じる。見た目、食感、味、余韻。そのすべてが完璧に調和した、文句なしの芸術品だ。


イタリア人マッシのハートを射抜いた2種は?

5つのナポリタンを、汗をかきながら、そして感動に震えながら一気に食べ比べた。どれも日本の企業の狂気的なこだわりと技術が詰まっており、甲乙つけがたい戦いだったが、イタリア人である僕のハートを最も激しく射抜いた商品をここで発表したい。

● 日清製粉「マ・マー」のナポリタン

ナポリタンが持つ「どこか懐かしく、親しみやすいB級グルメとしての魅力」を極限まで高めながら、イタリア人が唸るような「ソースとしてのクリーミーな完成度」と「具材の豊かさ」を両立させている。口の中に残るあの見事なトマトの余韻は、冷凍食品の域を完全に超越している。これはナポリタン界のファンタジスタだ。

● トップバリュ「ベストプライス」の大盛りナポリタン

この圧倒的なコストパフォーマンスで、これほどの衝撃を与えてくるとは夢にも思わなかった。トマトパスタのような爽やかな旨みをベースにしつつ、麺のモチモチ感は完全にプロの喫茶店のそれ。シンプルでありながら、ナポリタンの本質を突いた麺のクオリティに、僕は完全に脱帽した。日常に寄り添う、最強の相棒だ。



今回の食べ比べを経て、僕は改めて日本の冷凍食品の恐ろしさ、そして面白さを思い知らされた。

本国イタリアでは、パスタの冷凍食品といえば、どこか手抜きのイメージが拭えない。しかし、日本の冷凍ナポリタンはどうだ。企業ごとに「喫茶店の鉄板の香ばしさを出すにはどうするか」「麺のモチモチ感を維持するにはどうするか」「大容量でも飽きない酸味のバランスは何か」を狂おしいほどに研究し、形にしている。

イタリアの伝統を飛び越え、日本で独自のソウルフードとなったナポリタン。それが今、冷凍技術という新たな翼を得て、さらなる進化を遂げている。

かつてケチャップパスタを全否定していたイタリア人はもうここにはいない。日本の冷凍ナポリタンを前に、僕はただフォークを握りしめ、心の底から「うまい!」と叫ぶのだった。

▶︎マッシさんの公式Xはこちら!

マッシ=写真・文 池田裕美=編集

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