毎日楽しい。ずっと撮っていたい

数々の作品で国内外の観客を魅了してきた是枝さん。クリエイターだからこそ、作るうえで気持ちが昂る瞬間がきっとあるはずだが……。
「感じない。あんまり高揚しないんだよ。感激して泣くタイプでもお祭りを楽しめるタイプでもない。我を忘れて楽しんだ、みたいなことは、たぶん人生で一度もないと思う(笑)。だけど、映画を撮るのは毎日楽しいんです。ずっと撮っていたい。
映画を作っていると“ああ、わかった!”となるときがあるんです。毎日、18時間くらい編集機の前に座って、グジグジやりながら、その瞬間を待っている。達成感とも少し違うんだけど、一本の道にサーッと光が射す感じ。安堵はするけど、高揚はしないんです」。
今回もその瞬間は訪れたが、3月末、予告編がすでに流れているかなり切迫した状況だったという。
5/5