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日本で鞣し、日本で仕立てる

「ワンスター J VTG」はこれまでのコレクション同様、往時のスペックを忠実に再現している。現行品より小さめのスターマーク、ブラックのヒールラベル、芯染めを施していないスエード――ファンなら感涙のスペックのオンパレードである。ラストからステッチの幅まで寸分違わずつくり込んでいると胸を張るのもうなずける。
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見逃せないのが昔ながらの手仕事を残す日本製ということだ。わずかに生じる個体差はそのような生産背景の賜物。履き潰すのではなく、履き続けたくなる思いに駆られるのは手の温もりが感じられるからだ。



日本製の歴史は長い。終始一貫、製造を担ってきたのは久留米の名門老舗、ムーンスターだ。ムーンスターは1980年に米コンバースと代理店契約を結び、一部のモデルをライセンス生産していた。沖縄向けの「オールスター」がそれだ。駐留する米軍のためにつくっていたそうだ。
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じつはそのスエードも日本で鞣されている。肌触りの良さもさることながら、色合いに深みをもたらしているのがわかる。その名のとおり、高貴な色とされたロイヤルパープルを思わせる。
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