
オーダーまくらはどのように作られるのか。店舗で体験してみた。
まず行われるのは、眠りのプロによるカウンセリング。普段の睡眠環境や悩み、好みの寝心地までヒアリングされる。続いて独自の計測器で後頭部から首のカーブ、そして高さを測定し可視化。そのうえで、ベッドで仰向けや横向きの寝姿勢を確認しながら調整を重ねていく。
構造もnishikawa独自のものだ。備長炭パイプや羽毛&つぶ綿など9種類の素材から選べるトップユニット(1層目)、詰め物の量で高さを調整するベースユニット(2層目)、フィット感を高める寝心地アップシート(3層目)の3層構造で構成される。
「高さ調整ポイントは最大14カ所。違和感がなくなるまで細かくフィッティングを繰り返します」。
大谷選手がオーダーしたまくらのトップユニット(直接頭が当たる部分)には、中材として低反発のウレタンフォーム「エンジェルフロート」が選ばれた。フワフワとした柔らかさと程良い反発力を兼ね備えていることが特徴だ。
オーダーである以上、大谷選手とまったく同じ仕様にすることはできない。それでも、できるだけ近いフィーリングを求めたくなるのがファン心理だが……。
「では、トップユニットの中材を『エンジェルフロート』にしてはいかがでしょう。非常にソフトで、圧力を分散しやすい素材です」。
天使の頬をイメージしたという素材は極上の柔らかさ。大谷選手もオーダー時にこの感触を気に入り、即決したという。
完成したまくらのフィット感は既製品とは次元が違った。まっすぐ立った状態のまま横になったような自然な寝姿勢。まくらは首から後頭部のカーブにピタリと沿い、呼吸も自然と深くなり、余計な力が抜けていく。使い始めた夜から熟睡感が高まり、起床時の首や肩のコリも軽減された。
3万円台で大谷品質の眠りに近づける。今宵、このまくらでアメリカンドリームを見ようではないか。
OCEANS6月「What’s Luxury?」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!