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AUD(アルコール使用障害)という言葉を耳にしたことはあるだろうか。これは、健康診断などで飲酒量を控えるよう指摘され、かつ自覚があるにもかかわらず、「つい飲み過ぎてしまう」ことがやめられない日常的な状況もリスクと捉えている診断基準だ。
今回は、岡山県精神科医療センターの精神科医・宋 龍平先生に、無自覚に抱えているアルコールのリスクとスマートな減酒法を伺った。
話を聞いたのはこの人!
宋 龍平●精神科医。岡山県精神科医療センター所属。三重大学医学部卒、京都大学大学院修了。日本精神神経学会専門医・指導医、日本アルコール・アディクション医学会学術評議員を務める。アルコール依存症の臨床に加え、株式会社CureAppで国内初の「治療用アプリ」の臨床試験や研究開発に携わり、デジタルヘルスを用いた早期介入の普及に尽力している。
飲酒の自由とリスク。双方を知る重要性
ーーまず、AUDとは何か、そして先生がAUDに取り組む理由を教えてください。AUD(アルコール使用障害)とは 、アルコール乱用と依存症を包括した概念で、アメリカ精神医学会による診断基準として誕生しました。飲みすぎて仕事や健康に支障が出ているのに飲酒を続けてしまったり、さらに進行してお酒をやめることが難しくなったりする状態を指します。
アルコール依存症の患者のなかには、家庭や仕事を失ってからやっと治療を受ける人が少なくありません。もっと早い段階で治療や支援ができればと、その必要性をずっと感じていました 。
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ーーお酒に関して先生が特に問題視していることは何ですか。最近では、テレビ番組の中で好感度の高いタレントが楽しそうにお酒を飲む場面をよく目にするようになりました。CMよりも一層、お酒への好感度を上げる仕組みになっているような印象があります。
僕自身は「あれもこれもダメ」っていう窮屈な空気は好きではないので、リスクを承知の上で飲むならいいと思っています。ですが、お酒のデメリットが正しく理解されていませんし、減酒したい人へのサポートも足りない。特に問題視しているのはその2点です。
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