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好きなことに全力を出せる環境を作る

息子の名付け親はお世話になった先輩芸人。「『バッファロー吾郎』の竹若さんとくっきーさんが、僕の好きな漫画『疾風伝説 特攻の拓』のキャラクターから命名すれば?って提案してくれたんです」。

息子の名付け親はお世話になった先輩芸人。「『バッファロー吾郎』の竹若さんとくっきーさんが、僕の好きな漫画『疾風伝説 特攻の拓』のキャラクターから命名すれば?って提案してくれたんです」。


いま、RGさんの自宅には2000台以上のミニカーが陳列されているという。その圧巻の風景は、息子の情熱にどこまでも並走した証でもある。
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「ミニカーって毎週新しい車が出るんですけど、我が家は本人が納得するまで買い与えました。っていうか今でも買い続けていて、気づけば2000台以上。車好きだとわかった5歳頃から毎年のように東京モーターショーに連れて行ったし、レースに興味を持ち始めてからは妻が富士スピードウェイに何度も連れて行ってましたね」。

ディズニーランドよりもキャンプよりも、子どものテンションが1番上がるのがレース場。息子が何にハマり、何に関心が向いているのかを夫婦でじっくりと観察する。昨今、ゲームをやめられない子どもの対応に悩む親は多いが、RGさんの場合はむしろ応援に回ったと話す。


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「ゲームがそんなに好きなら、それで1番を目指してみれば?って思います。息子の場合は中学生になって『グランツーリスモ』というレースゲームにハマったんですが、ちょうど『eスポーツ』が盛り上がっていた時期。これなら『国体に行けるぞ!』と盛り上げて、専用のハンドルコントローラーも揃えました。

結果、かなりのレベルまで行ったんですよ。でも、東京選抜には一歩届かず。全力でやってダメだった経験ができたことで、次の目標へ迷いなく振り切る力になった気がします」。

リビングが戦場であり聖域だった



RGさんの息子が次にハマったのは、親としてはうれしい「勉強」だった。都内屈指の進学校へ入学すべく、このときも夫婦揃って息子のサポーターに徹した。

「勉強しろとは一度も言ったことがないんですが、ある日、息子が『都立西高に絶対行きたい!』と言い出したんです。中学の体験学習で訪れたときに、自由で楽しそうな雰囲気に魅了されたらしくて。偏差値の高い難関校だからかなり勉強をしないといけない。息子は中3から猛勉強を始め、僕らも応援。3人で西高を目指し、無事に合格しました。

この学校は漫画『スキップとローファー』のモデルになった高校で、私服はもちろん、髪色が金でもピンクでもOK。だけど、真面目で勉強ができる生徒が多い。人に迷惑をかけずに自由を満喫するという最高の校風の中で学べたことは、息子にとって大きかったと思います」。



難関校合格という結果を勝ち取った要因のひとつに、「子ども部屋を作らない」という選択があったと振り返る。

「東大生の親がよく実践するやり方だそうですが、息子も勉強は常にリビングでやりました。我が家の場合は家がそんなに広くないから自動的にそうなりましたが、部屋に籠るとゲームや漫画の誘惑があるし、生活感のある環境の方が集中できるらしくって。それでも、夫婦でドラマを観るのは彼が寝てから。そういう配慮はありました」。

子どもが20歳になったいまでも、家族3人でリビングにいるのが当たり前の風景だという。そこまで自然に同じ時間を共有できるのには、ある切実な背景もあった。

「長男の後に授かった2人目の子どもが、お腹のなかで亡くなったんですよ。命に関わるほど妻の状態も深刻で、家に1人残される小5の息子を仕事場に連れて行くこともありました。あの経験で家族の結束が強まったのはあります。頑張るときはワンチームで頑張ろうっていう。それが、子育てにもいい結果を生んだのかもしれません」。
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