④ 漆黒のキャンバスに灯る、ソックスの「赤」
ジャケット、Tシャツ、デニム=すべてマーカ シューズ=ビルケンシュトック 帽子=セブンバイセブン 眼鏡=白山眼鏡 バッグ=リノ ネックレス、ブレスレット=ともにエルメス ベルト=トリーレザー ブレスレット2=ティファニー
▶︎山田さんのスナップをすべて見る山田さん(44歳)マーカのTシャツとデニムをタックインで着こなし、ジャケットまで含めてトーンを統一した潔いオールブラックスタイル。重厚になりがちな黒の世界を、トリーレザーのベルトでウエストマークすることで、装いにシャープな均衡をもたらしている。
このストイックな組み立ての中で、ビルケンシュトックから覗く赤のソックスが、鮮烈な視覚的フックとして冴え渡っている。足元のカジュアルな遊び心に対し、首元や手首にはエルメスやティファニーのジュエリーを。この、リラックスしたサンダル履きとラグジュアリーな輝きの共演が、装いの格を決定づけている。
⑤ ショーツとサンダルを大人に見せる黒のスエード
Tシャツ=無印良品 パンツ=パタゴニア シューズ=ビルケンシュトック 帽子=ビームス 眼鏡=ジンズ バッグ=グレゴリー 腕時計=セイコー リング=クロムハーツ リング2=ニーディーズ
▶︎宮國さんのスナップをすべて見る宮國高弘さん(43歳)無印良品のボーダーロンTに、パタゴニアの濃いベージュのショーツを合わせたクリーンなスタイリング。袖を無造作に捲り上げることで、ショーツスタイル特有の子供っぽさを回避し、こなれたリズムを生み出している。
この王道のアウトドア・カジュアルを街着へと引き上げているのが、足元に据えたブラックズエードのチューリッヒだ。素肌を覆う面積の広いこのモデルが、サンダル特有の軽さを抑制し、適度な重厚感を足元に付加している。

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スラックスを合わせる。あるいはレザーの質感やジュエリーの輝きを借りる。足元を解放するからこそ、それ以外の場所に「品格」を宿すことで、サンダルは初めて都会の風景に調律される。
本格的な夏が来る前のこの季節、君も自分なりの「グッドバランス」をサンダルと共に探しに出かけてみてはどうだろうか。