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2026.05.12

ライフ

スタイリスト・三田真一が行き着いた“工芸ニューウェーヴ”の神髄

「呼色」のライト「星境」。佐賀県・名尾地区の「名尾手すき和紙」を使用。「昨年ラフォーレ原宿でやった僕の個展で、これの巨大版を作らせてもらったんです。実際に家に置くならと、呼色がこのサイズに再設計しました」。和紙を通した揺らぎある光、隙間から差す直線的な光。どちらも美しく、さらには和紙の一部に蓄光粉末を練り込むことで消灯後も優しい“名残”が楽しめる。「モチーフは銀河、ブラックホール。完全に僕の趣味だけど、そこも面白いと思ってもらえれば幸いです」。

「呼色」のライト「星境」。佐賀県・名尾地区の「名尾手すき和紙」を使用。「昨年ラフォーレ原宿でやった僕の個展で、これの巨大版を作らせてもらったんです。実際に家に置くならと、呼色がこのサイズに再設計しました」。和紙を通した揺らぎある光、隙間から差す直線的な光。どちらも美しく、さらには和紙の一部に蓄光粉末を練り込むことで消灯後も優しい“名残”が楽しめる。「モチーフは銀河、ブラックホール。完全に僕の趣味だけど、そこも面白いと思ってもらえれば幸いです」。


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工芸、民芸、伝統工芸などと呼ばれる、日本各地に伝わる古き佳き“いいモノ”。絶妙にニュアンスが異なる呼称について、工芸に明るいスタイリスト 三田真一さん曰く「解釈はいろいろだけれど、伝統工芸は歴史や作家性が深く、民芸は暮らしに根付く大衆の文化」となる。
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「中川木工芸 比良工房」のコップ。すらっと美しく伸びたフォルムに目が奪われ、驚きの軽さに心が弾む。手によく馴染み、結露しない使い勝手の良さもポイント。選び抜かれた木材と“たが”だけで作られた薄手のコップは、室町から続く木桶の技法を昇華させた滋賀県の「中川木工芸 比良工房」によるもの。「ドン・ペリニヨンの公式シャンパンクーラーを作っていたりと、手掛けた中川周士さんは真の天才。木桶という概念を超え、大きな茶室まで丸ごとで制作もされているんです」。

「中川木工芸 比良工房」のコップ。すらっと美しく伸びたフォルムに目が奪われ、驚きの軽さに心が弾む。手によく馴染み、結露しない使い勝手の良さもポイント。選び抜かれた木材と“たが”だけで作られた薄手のコップは、室町から続く木桶の技法を昇華させた滋賀県の「中川木工芸 比良工房」によるもの。「ドン・ペリニヨンの公式シャンパンクーラーを作っていたりと、手掛けた中川周士さんは真の天才。木桶という概念を超え、大きな茶室まで丸ごとで制作もされているんです」。


さらに、こう続ける。「明確な基準はないし、難しいよね(笑)。でも、区分けに縛られるべきじゃないとも感じていて。それぞれの作品に込められた技術と歴史をリスペクトしつつ、“なんかいいよね”と共感できることが何より大切だと思います。それこそ、入り口もハマり方も自由」。

事実、三田さんと工芸の蜜月も意外なところからスタートした。

「上出長右衛門窯」の小皿、急須。「最近はとにかく、宇宙モノにハマりすぎて(笑)」と三田さん。その趣味をきっかけに縁がつながった九谷焼の窯元「上出長右衛門窯」の6代目・上出惠悟さんとは、「やっぱりUFOはアダムスキー型がいいよね」という共通認識が。「上出さんの絵心がとても好きなんです。こちらの小皿と急須のほかにもアダムスキー型の照明を作っていたりもします」。三田さんは小皿に茶菓子を入れて使用。同デザインのキーホルダーチャームも愛用している。

「上出長右衛門窯」の小皿、急須。「最近はとにかく、宇宙モノにハマりすぎて(笑)」と三田さん。その趣味をきっかけに縁がつながった九谷焼の窯元「上出長右衛門窯」の6代目・上出惠悟さんとは、「やっぱりUFOはアダムスキー型がいいよね」という共通認識が。「上出さんの絵心がとても好きなんです。こちらの小皿と急須のほかにもアダムスキー型の照明を作っていたりもします」。三田さんは小皿に茶菓子を入れて使用。同デザインのキーホルダーチャームも愛用している。


「30代の頃に急須で入れた名産地のお茶が、感動するほど美味しかった。そこから湯呑みや茶筒などの茶器にも興味が向き、さらに職人の想いや人となりまで知りたくなったんです」。
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その後、酒器、照明など多くの分野にも視野を広げて職人と親交を深め、現場の空気に触れ、人と土地が築く風土にも敬意を払うようになったという。そして好奇心の始まりから十数年経った今、三田さんの視線はその先を見据える。
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