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「JILL PLATNER」
自然と都市、その間を編むジュエリー

ブレスレット27万5000円、左のリング5万600円、右のリング6万4900円/すべてジル・プラットナー(アルファ ブランド コルサルティング 03-6910-5431)

ブレスレット27万5000円、左のリング5万600円、右のリング6万4900円/すべてジル・プラットナー(アルファ ブランド コルサルティング 03-6910-5431)


ジル・プラットナーのジュエリーは、装飾品というより“感覚のかたち”に近い。本人も語るように、言葉にならない思いや感覚を金属やコードで表現している。
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現役サーファーでもある彼女にとって、海や自然は単なる着想源ではなく、自身のリズムそのものなのだろう。

ネックレス26万9500円/ジル・プラットナー(アルファ ブランド コルサルティング 03-6910-5431)

ネックレス26万9500円/ジル・プラットナー(アルファ ブランド コルサルティング 03-6910-5431)


ネックレスひとつ見ても、有機的で少し不均衡、それでいて身体に馴染む。テナーラ糸とシルバーを組み合わせた構造も特徴的で、軽やかな着け心地と優れた強度を両立。男性が着ければ静かな強さに、女性が着ければしなやかな余韻に見える。そのどちらにも振り切らないところがいい。

都会的なのにオーガニック。そんな矛盾をさらりと成立させる、纏う人を選ばない稀有なジュエリーだ。
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ジル・プラットナー
1990年代前半よりNYで活動し、ジュエリーと彫刻を製作。自然界のフォルムを思わせる有機的なラインと、都会的でモダンな雰囲気を併せ持つ作品を生み出している。

「SCYE BASICS」
クラシックを“今のもの”にするセンス

パーカ4万6200円、プルオーバー2万8600円/ともにサイベーシックス(マスターピースショールーム

パーカ4万6200円、プルオーバー2万8600円/ともにサイベーシックス(マスターピースショールーム 03-6407-0117)


サイベーシックスの日高久代は、クラシックな服を“ちゃんと今のもの”にするのがうまい。大げさなデザインで目を引くのではなく、パターンや素材の選び方で見慣れた服の完成度を引き上げていく。

その証左となるのがセルビッジのブラックデニムだ。

デニム3万9600円/サイベーシックス(マスターピースショールーム

デニム3万9600円/サイベーシックス(マスターピースショールーム 03-6407-0117)


ワタリにゆとりを設けつつ、裾にかけてのテーパードが効いているから、ワイドでも決して野暮ったく見えない。男性は腰でラフに、女性はウエストを高めに合わせてもサマになる。つまり着る人によって表情が変わる。それはパターンカッターの宮原秀晃との対話から生まれる、計算された余白のなせる業だ。

ユニセックスを声高に語らずとも、誰が着ても成立する。その卓越した設計力こそ、このブランドの本質だ。

日高久代
文化服装学院卒業後、アパレル各社で経験を重ね独立。2000年にパタンナーの宮原秀晃とともにサイを立ち上げ、07年には日常着をテーマにしたサイベーシックスをスタートさせた。

「quitan」
カルチャーの断片をつなぎ、デザインへ

ニット13万2000円、ハット1万7600円、ショーツ3万5200円/すべてキタン

ニット13万2000円、ハット1万7600円、ショーツ3万5200円/すべてキタン 03-5785-6447


宮田紗枝がキタンで追求するのは、服を通して文化の断片をつなぎ直すことだ。世界に散らばる手仕事や衣服の記憶を拾い上げ、ワードローブへと昇華させていく。

だからこそキタンの服には、どこか旅を想起させる雰囲気が宿る。

シャツ6万6000円/キタン

シャツ6万6000円/キタン 03-5785-6447


例えばシャツはゆったりとした輪郭のなかに、素材や柄のニュアンスがふわりと主張。長く受け継がれてきた織りや染めの技法を、現代の感覚で再解釈しながら一枚に仕上げているからだろう。

誰かひとりの属性に向けて作られていないからこそ、身に着ける人の背景を限定しない。男性が着れば素朴さが際立ち、女性が着れば柔らかな抒情が立ち上がる。違いをならすのではなく、違いごと包み込む。その懐の深さが魅力だ。

宮田・ヴィクトリア・紗枝
シアトル生まれ。同志社大学で言語学とバイリンガル教育を学ぶ。卒業後、デニムブランドのセールスやPR、ユニセックスブランド企画を経て2021年にキタンを始動。
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