「YOKO SAKAMOTO」
誰もが似合うモッズコートが、その象徴
ジャケット7万1500円、ショーツ3万8500円/ともにヨーコサカモト 03-5430-9577
ヨーコサカモトの服は、一見すると非常に静かだ。けれど近づくほどに、素材への執着や職人技への敬意が見えてくる。
生地やシルエットの持ち味を邪魔することなく、デザインが前に出てこない。その引き算が、品の良さにつながっている。
コート13万2000円/ヨーコサカモト 03-5430-9577
今季のモッズコートは、超高密度の撥水タイプライターを採用し、ミリタリー由来のタフさを備えながら、着姿は実に軽やか。空軍パイロット用に開発されたミルスペック生地を独自の解釈で改良した、このブランドにしかない一着だ。
肩や袖の処理も自然で、性別を問わずリラックスして着られる。ルーズなのにだらしなく見えないのは、その細やかな加減ゆえ。長く付き合いたくなる服とは、こういうものだ。
| 阪本洋子 素材本来の魅力を活かし、職人の技術を最良の形で伝えることで着る人が長く愛用できる服作りを追求。コレクションの約9割をオリジナルファブリックで構成する。 |
「BASE MARK」
構造をずらし、着る楽しさを更新する
ブルゾン7万3700円/ベースマーク(エム 03-6721-0406)
金木志穂の服は、どこかひねりがある。しかし、それが単なる奇抜さで終わらないのがベースマークらしい。テーラリングの素養に裏打ちされているからこそ、構造を崩しても日常着としてしっかり機能する。
例えばオーガンジーのブルゾン。ユニークな素材を使いながら、デザインはパイピング入りのアウトドア顔。障がい者を支援する施設「しょうぶ学園」とのコラボレーションによるラメプリントもさりげなく効き、男性にも女性にも煌めく透け感がスタイリングに奥行きをもたらす。
パンツ4万7300円、デニム4万6200円/ともにベースマーク(エム 03-6721-0406)
あるいは、ウエストや腰回りのディテールをそのまま上下ひっくり返して裾側に配置したチノショーツもそう。服の見え方を少しだけ裏切ることで、着る楽しさをアップデートしてくれる。
| 金木志穂 神奈川県茅ヶ崎市生まれ。百貨店ブランドでチーフデザイナーとして経験を積んだのち渡米。独学でテーラリングを習得する。2014年、ニューヨークでベースマークを設立。 |
OCEANS6月「What’s Luxury?」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!