OCEANS

SHARE

advertisement
  1. トップ
  2. ファッション
  3. 「マディソンブルー」や「ヨーコサカモト」etc. 女性視点で生まれたボーダーレス・スタンダード

2026.05.09

ファッション

「マディソンブルー」や「ヨーコサカモト」etc. 女性視点で生まれたボーダーレス・スタンダード


advertisement

▶︎すべての写真を見る

ラグジュアリーとは、“共感”だ。「その服いいね」「私も欲しい」。そんな共感や共有ができる服。誰かと分かち合える喜びは、代替できない贅沢だと思うのだ。

例えば、女性視点で生まれた、性別も年齢もジャンルも超える服。
advertisement

ユニセックスウェアを再構築するそのアプローチが、日常に新しい期待と高揚感をもたらしてくれるはずだ。

「Y」
境界を軽やかにまたぐ、抜けのいい日常着

シャツ2万7500円、パンツ3万4100円/ともにワイ(イレーヴ

シャツ2万7500円、パンツ3万4100円/ともにワイ(イレーヴ 03-5785-6447)


Yの服には、“頑張りすぎない上質さ”が宿る。イレーヴを率いる田口令子が考えたのは、家でも外でも肩肘張らずに着られ、それでいて気分もアガる服。その発想にファッションディレクター金子恵治の視点が加わることで、ただのベーシックでは終わらない、抜けのいいユニセックスなコレクションが立ち上がった。

シャツ2万6400円/ワイ(イレーヴ

シャツ2万6400円/ワイ(イレーヴ 03-5785-6447)


例えば白シャツは、一見すると至極プレーン。しかし細番手のコットンを高密度に織り上げ、サイズや落ち感が緻密に設計されている。結果、男性が着ればすっきり、女性が着れば程良く余白が生まれるのだ。

性別を消すというより、境界を軽やかにまたぐ。その“ちょうど良さ”こそ、このブランドのいちばんの魅力だ。

田口令子
セレクトショップのデザイナーを経て、2018年春夏にイレーヴを始動。ジェンダーレスなウェアへの探求から、ファッション・ディレクター金子恵治とともに23年からYをスタート。

「TANAKA」
クラシックと未来を行き来する、デニムの新しい基準

シャツ4万2900円、デニムショーツ3万8500円、シャツ4万2900円/ともにタナカ

シャツ4万2900円、デニムショーツ3万8500円、シャツ4万2900円/ともにタナカ store@tanakanytyo.com


TANAKAのオリジナリティは、デニムをただの定番で終わらせないところにある。タナカサヨリが向き合っているのは“次の100年にも残したい服”とは何か、という問い。

ニューヨークのボーダーレスな空気と日本の職人技を行き来しながら、ワーク、クラシック、日常着の境目を自然に溶かし、現代のニュークラシックを提案している。

デニムジャケット5万7200円/タナカ

デニムジャケット5万7200円/タナカ store@tanakanytyo.com


デニムジャケットはその好例で、旧式力織機で織られたセルビッジデニムを用い、タフなルーツを感じさせながら、どこかクリーンで今っぽい。

男性が着れば武骨さが際立ち、女性が着れば輪郭が和らぐ。その差異まで含めて成立するところに、TANAKAらしさがある。着る人の個性を削らず、むしろ引き出してくれるデニムなのだ。

タナカサヨリ
新潟の自然と工藝に親しんで育ち、ヨウジヤマモトで企画を経験。ユニクロではグローバルデザインチームのリーダーとしてキャリアを築き、2017年、NYを拠点にTANAKAを設立した。

「MADISONBLUE」
女性の身体から組み替える、ユニセックスのかたち

ジャケット13万2000円、パンツ15万4000円/ともにマディソンブルー

ジャケット13万2000円、パンツ15万4000円/ともにマディソンブルー 03-6427-9228


中山まりこの服には、メンズウェアへの深い愛情が息づく。ただし、それをそのまま借りてくるのではなく、女性の身体を起点にきれいに組み替える。そこがマディソンブルーの面白さだ。

メンズ由来の空気感を残しながら、フィッティングやバランスはあくまで繊細。

ブルゾン13万2000円/マディソンブルー

ブルゾン13万2000円/マディソンブルー 03-6427-9228


例えばブルーのジャケットは、どこかハンサムなのに、羽織ると不思議とエレガントに見える。さらにメンズサイズは、単純にメンズの型を使うのではなく、レディスのバランスを軸に広げていくという。だからこそ性別を問わず自然に馴染み、着る人それぞれの“らしさ”もしっかり残る。

越境しているのに、無理がない。その静かな説得力と纏うたびに増す信頼感が、長く愛用したくなる理由だ。

中山まりこ
1980年代から日本とNYでスタイリストとして活動。2014年にマディソンブルーをシャツ6型から立ち上げ、以後はブランドのクリエイションを一貫して担い続けている。
2/3

次の記事を読み込んでいます。