「元ネタは1920年代のカーハートのデニム製カバーオール。それをデニムプリントに変更して遊んでみました」。一方、パンツはビーチパンツのようなラフなデザインをサマーコーデュロイで仕立て、あえて品良くアレンジした。ジャケット4万9500円、パンツ1万9800円/ともにファウンダ foundour.jp
こうした軸がある一方で僕のブランド、ファウンダでは少しアプローチをズラしています。例えば20年代のカバーオールをモチーフにした一着は、デニム部分をデニム柄のプリントで表現。縫製も構成も、本気で昔の服を再現しながらも、部分的にちょっとした捻りを加えることで、ヴィンテージ然とした装いに、今の気分を反映しています。
Tシャツ素材で仕立てた、パックTならぬ“パックスーツ”。「カジュアルに見えすぎないよう、ジャケットをダブルブレストにすることできちんと見えもするいい塩梅に。遠目ならきっと普通のスーツにしか見えないはず(笑)」。2万2000円/フルーツオブザルーム(ギャレット 03-6845-7770)
ただ、そうした遊びを差し込むには、昔の服をしっかりと理解していなければなりません。適当に崩すのではなく、細部まで本気で作るからこそ、最後に少しだけ“ハズし”が許されると思っています。
コラボしたフルーツオブザルームのスーツも、この考え方に近い。パックTが有名なブランドなのにスーツを作る。しかもカットソー工場で、限界までちゃんとしたスーツ作りに挑戦しました。
見た目はスーツなのに、部屋着のように扱え、仕事はもちろん、結婚式にまで着ていく人もいるぐらい(笑)。ブランドの歴史や昔の服への敬意を払いながらも、今っぽいアレンジを利かせる。僕自身、そういう服がいちばん好きなんですよ。
OCEANS6月「What’s Luxury?」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!