日常のスキンシップに隠された危険信号
セックスレスが増える原因を読み解くうえで注目したいのが、日常的なスキンシップの変化だ。
N=10,615(既婚者8,797+未婚者で交際相手あり1,818)
30代では、「手を繋ぐ」「ハグをする」「キスをする」といった行動はいずれも男女ともに半数前後に達しており、日常の中で一定の触れ合いが保たれている。
ところが、40代になるとその状況は一変。
男性側の回答では「手を繋ぐ」は31.4%まで落ち込み、「ハグをする」は39.4%、「キスをする」も38.2%と、軒並み数字が急降下するのだ。女性側でも同様の傾向が見られる。
子供が成長して親の目を意識するようになったり、長年連れ添ったことによる照れくささが増したりと、触れ合いが減る理由はさまざまだろう。
しかし、こうした日常的な接触の減少が、結果としてパートナー間の心理的距離を広げている可能性は否定できない。

とくに女性にとって、日常的なスキンシップは「安心感」や「つながり」を確認する大切なステップとなることが多い。
その助走がないまま、あるいは心身が疲弊した状態で、いきなり夜の営みを求められても、心が追いつかなくなるのは当然の心理といえる。
日常のなかでの小さな触れ合いを失うことは、夫婦関係の土台そのものを揺るがす危険信号でもあるのだ。
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