
ロレックスが、2026年度の「ロレックス賞」受賞者5名を発表した。創設50周年を迎えた同プログラムは刷新され、環境や社会課題に取り組むプロジェクトへの支援を強化。今回は、各地域で活動する5名の女性が選ばれた。
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ロレックス賞は1976年、「オイスター」誕生50周年を機に創設されたアワードだ。これまでに165人の受賞者を支援し、その活動は67カ国以上へと広がってきた。植樹や絶滅危惧種の保護、技術開発など、環境分野を中心に多様な成果を積み重ねている。
創設50周年を迎えた今回は、「Rolex Awards for Enterprise」から「ロレックス賞」へと名称を変更。ブランドが掲げる「パーペチュアル プラネット イニシアチヴ」のもと、環境、科学、医療、技術分野への支援をさらに拡張する。また開催形式も見直され、これまでの隔年制から毎年開催へと移行することになった。
選考では、プロジェクトの独創性や社会的インパクトに加え、実行力やリーダーシップも重視される。受賞者には資金援助に加え、専門家ネットワークへのアクセスといった継続的な支援も用意されている。

2026年の受賞者は、中国、インドネシア、アメリカ、ナイジェリア、ペルー出身の5名。それぞれが地域に根ざした課題に取り組みながら、グローバルな視点で解決策を模索する。

中国の環境科学者ビンビン・リーは、ジャイアントパンダの生息地保護に取り組んでいる。地域コミュニティと協働し、放牧のあり方を見直すことで、生態系と経済活動の両立を図っている。

インドネシアのファルウィザ・ファルハンは、スマトラ島のルーセル生態系の保全活動を主導。開発圧力が高まるなか、地域主体の取り組みを広げつつある。

アメリカの遺伝医学者パルディス・サベティは、西アフリカでの感染症対策の最前線に立つ人物だ。新たな診断技術の開発と現地展開を進め、パンデミックの未然防止に挑んでいる。

ナイジェリアのレイチェル・イケメは、コミュニティ主導の自然保護を推進。森林と生物多様性の維持に加え、地域社会の生活改善にもつなげてきた。

ペルーのロサ・バスケス・エスピノサは、アマゾンに生息するハリナシミツバチの保護に取り組む研究者。森林伐採との関係性を科学的に示し、保全と食料生産の両立を目指している。
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半世紀にわたり続いてきたロレックス賞は、制度の刷新を経て新たなフェーズへと進んだ。今回選ばれたプロジェクトも、それぞれの現場で具体的な変化を生み出していくだろう。