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名店③ ランチは麺、ディナーは創作料理を提供する「竹緒-TAKEO-」


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3軒目にご紹介するのは、2025年11月にオープンしたばかりの新店「竹緒-TAKEO-」。屋号の「竹緒」は縁起物の象徴である「竹」の字と、人と人との繋がりを大切にするという「緒」の字を合わせたものだ。店舗の場所は小田原駅から500m強と、完全な徒歩圏内(徒歩6分程度)。 

営業は昼の部と夜の部とに分かれ、昼の部は、「醤油 soba」「しお soba」等のラーメンを杯数を絞り込んで提供。夜の部は創作料理をペアリングワインとともに提供する、いわゆる「二毛作」形態を採用する。


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料理を任されるのは、ラーメン店初のミシュランスター、代々木上原の「Japanese Soba Noodles 蔦」において腕を磨いた高嶋氏。

「蔦」といえば、2012年1月に開業すると同時に瞬く間にスターダムへと昇り詰め、2010年代における日本ラーメンシーンを牽引した伝説的名店。そんな「蔦」で腕を振るった高嶋氏が、渾身の1杯を繰り出す店舗ということもあり、開業前からラーメンマニアの注目度も上限値へと到達。

かくいう私もオープンから間もないタイミングで同行者と2人で訪問。私は「しお soba」を注文させていただいた。



注文してから提供までに要する時間は5分程度。差し出された丼を眺めれば、果てしなく透明なスープの表層に橙色の香味油がたゆたう、「淡麗塩」のお手本の如き端整なビジュアル。立ち上がる湯気とともに鶏の芳香が悠々と舞い上がり、鼻腔を心地良く撫でる。ひと目で只者でないことが分かる、新店離れした風貌だ。

スープにレンゲを徐に差し込み、ひと口すすり上げる。宮崎県産赤鶏と名古屋コーチンを丁寧に炊き上げ滋味の粋を搾り取った出汁と、沖縄・高知・フランス産の塩をブレンドしたスープは寸分の雑味もなく、たちどころにうま味が喉元の細胞へと浸透。芳醇な香味油が食味に立体感とコクを与え、6種の塩が織り成す風味も刻々と移ろう。すするほどに厚みを増すうま味に、胃袋はただ鷲掴みにされるばかりだ。

このスープに合わせるのは、コシとハリを兼ね備えたストレート麺。スープの雫を余白なく持ち上げ、すする度に食べ手を桃源郷の境地へと誘い込む。 食材への敬意とラーメンへの探求心が乗り移ったかのような1杯。まさに小田原ラーメンシーンに新風を吹き込む傑物だ。
竹緒-TAKEO-
住所:神奈川県小田原市栄町1-16-33
営業:11:00〜14:00(ラーメンは昼の部のみ)、17:30〜21:00
定休:日・月・第1、3火曜(ランチは火曜休み)
Instagram:@takeo.odawara
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