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名店④ 超本格派の煮干しラーメン「NIBOSHIST」


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このコラムの締めを飾る1軒は、「NIBOSHIST」。2023年11月に開業した「小田原ノ貫」が、2024年11月、屋号を変え現在地へと移転したものだ。

店舗の場所は小田原駅から約600m(徒歩8分程度)。屋号が示すとおり、「煮干し」という素材に徹底的にこだわり抜く、小田原でも際立った存在。


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現在、同店が提供するレギュラー麺メニューは、「特製煮干」、「鬼煮干」、「淡麗煮干」の3種類。私が、今回実食したのは「淡麗煮干」だ。

スープをすすれば、柔和な煮干しのうま味が、風味艶やかなカエシの「コロニー」に包み込まれた状態で口元へと到達。舌上でプチンと弾け飛び、幾重もの滋味を口内全体へと放散させる仕掛けはまさに熟練の技そのもの。スープを後押しする液状油の味わいも、強すぎず弱すぎず、絶妙な塩梅。



合わせる麺は、スープのうま味の粋を過不足なく身にまとい、滑らかな麺肌が極上のすすり心地を保証する中細ストレート。食べ進めるにつれ、麺とスープの風味の境界がシームレスと化し、類まれな一体感がすすりを際限なく加速させる。

トッピングの構成にも、抜かりはまったくない。真空低温調理が施された薄切りチャーシューには美しき「サシ」が入り、口内の熱で溶けるような柔らかさに、思わず頬が落ちそうになるほど。丼全体を爽やかにまとめ上げるネギ、シャキッとした口触りが食べ口に抑揚を生むアーリーレッドに至るまで、非の打ち所のない布陣。

神奈川を代表する煮干しラーメンの実力店「ノ貫」が、そのイズムを継承する形で、小田原の地で超本格派煮干しラーメンを紡ぎ続ける。これから、「NIBOSHIST」は、どのような変化と革新を遂げていくのか。少なくとも当分の間は、その動向から目が離せそうにない。
NIBOSHIST
住所:神奈川県小田原市本町2-2-5
営業:11:00〜15:00/18:00〜22:30
定休:なし
Instagram:@odawara_niboshist
※メニューの価格は訪問時のものになります。

田中一明=写真・文 池田裕美=編集

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