
春の装い、その完成度を左右するのは「腰の位置」……かもしれない。重アウターを脱ぎ捨てた今、街の洒落者たちがこぞって手に取っているのは、軽快なショート丈のジャケットだ。
不朽の定番であるGジャンはもちろん、テックやワークといった変化球を、いかにして現代的なバランスに落とし込むか。脚を長く、全身をスマートに見せる「短丈」の魔法を解き明かす。
【写真11点】「春はやっぱりGジャンが人気!」の詳細を写真でチェック① 本格Gジャンを、ストリートの遊び心で軽やかに料理
Gジャン=ティーシービージーンズ Tシャツ、帽子=ともにブリッジ パンツ=ディッキーズ シューズ=アディダス 眼鏡=ブラックフライズ 腕時計=カシオ
▶加藤さんのスナップをすべて見る加藤茂行さん(46歳)ティーシービージーンズの武骨な短丈シルエットを、ディッキーズのワークパンツとアディダスのスニーカーで軽快にハズした、お手本のようなミックススタイル。短めの着丈からブリッジのTシャツを絶妙に覗かせることで、重心を高く保ちつつ、こなれたリズムを生み出している。
時代に左右されない一着を、今の空気感で着こなす。短丈ジャケットが持つポテンシャルを最大限に引き出した好例だ。
② リーバイスの上下を、至高の銀細工で格上げ
Gジャン、デニム=ともにリーバイス Tシャツ=ヘインズ シューズ=ダナー 眼鏡=ジュリアスターオプティカル バッグ、ブレスレット、リング=すべてゴローズ
▶池田さんのスナップをすべて見る池田直人さん(46歳)デニムの王者、リーバイスの上下を合わせたデニム・オン・デニムスタイル。この潔い短丈のシルエットこそが、重厚なアクセサリーやブーツを受け止める絶好のキャンバスとなっている。
顔回りにはジュリアスタートオプティカルの眼鏡で知的な奥行きを添え、手元やバッグにはゴローズの銀細工を贅沢に配置。足元にダナーのブーツを据え、圧倒的な男の漂わせた。普遍的なアイテムを、サイズ感と至高の小物使いで現代のマスターピースへと昇華させた、まさに究極の着こなし。
③ ディーシーシューズの短丈が放つ、媚びないストリートの機能美
ジャケット=ディーシーシューズ シャツ、パンツ=ともにノーブランド シューズ=ヴァンズ 眼鏡=ユニクロ 腕時計=カシオ
▶コバヤシさんのスナップをすべて見るコバヤシさん(34歳)Gジャン勢が勢力を伸ばすなか、ディーシーシューズのフライトジャケットで短丈スタイルを構築。スケートカルチャーを背景に持つブランドらしいタフな素材感と、腰位置で潔くカットされたシルエットが、春の街角にふさわしいアクティブな装いを形作る。
インナーのシャツやパンツをノーブランドで揃え、ジャケットの持つキャラクターを格上げ。足元のヴァンズでスケートスタイルとしての純度を高めつつ、ユニクロの眼鏡やカシオの腕時計といった身近なアイテムを巧みに使いこなし、等身大の洗練を演出している。
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