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リングの上でも、ステアを握る時間も、吉成選手の意識はいつも先にある。見据えるのは、防衛戦でのさらなる証明だ。王者になってからも日々の積み重ねは変わらず、4月29日(水)に迫った初防衛戦では改めて強さを示したいと語る。

「初防衛戦になりますけど、毎日変わらずトレーニングしてきましたし、王者としての自覚を持ってやってきました。前回はできなかったKOをして、“誰も手の届かないチャンピオン”だとを証明できる試合にできれば良いですね」。


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ただし、格闘技を通して伝えたいのは、強さだけではない。

「格闘技って、今は悪目立ちしたほうが有名になりやすい流れもあるけど、あまり良いことじゃないと思っています。強さだけじゃなくて、人間力も含めて評価されるべきだし、ひたむきに頑張っている選手がちゃんと報われる格闘技界であってほしい。そのためにも、自分がもっと活躍して、それを体現できるようにしたいです」。

ONEで始まる「サムライシリーズ」についても、日本の格闘技界にとって前向きな動きだと受け止めている。

「日本向けのシリーズができたこと自体は、日本の格闘技界にとってすごくいいこと。強さを純粋に見せていく舞台になればいいと思っています」。



常に探究心を忘れない彼の姿勢は、車選びにおいても同じだ。

「この車ってSUVタイプの“最終形態”みたいなモデルじゃないですか。だから、次は思い切ってスポーツカーを選ぶのもいいなって。同じベンツでもSLやGTのような車にも興味があります。今までずっと外国車に乗ってきたので、30代になったら国産車にも乗ってみたい。トヨタだったり、マツダも興味ありますね」。




限定車のゲレンデにも、王者の肩書を持ったとしても、浮ついたところはない。手に入れたものの大きさより、その先へ進む気持ちを忘れずに生きている。

河合克成(125inc.)=写真 池田鉄平=取材・文

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