OCEANS

SHARE

advertisement
  1. トップ
  2. ファッション
  3. 「デニム・オン・デニムは自分なりのフォーマル」スタイリスト小林 新が辿り着いたデニムの流儀

2026.04.07

ファッション

「デニム・オン・デニムは自分なりのフォーマル」スタイリスト小林 新が辿り着いたデニムの流儀


advertisement

▶︎すべての写真を見る
スタイリストとしてキャリアを重ねるなかで、小林さんのデニム観は、長い時間をかけてシンプルな一点へと収束していった。リジッド、つまり未加工の生デニムをはき込み、自分だけの色落ちに育てること。それ以外のアプローチは、もはや考えられないという。

「デニムって、加工されたものより、リジッドから育てていくほうが面白い。生地が体に馴染んで、自分の動きや癖が出てくる。それが定番になっていく感覚があるんですよ」。

ワードローブの基本は、ジーンズとGジャンの組み合わせ。デニム・オン・デニムを自分なりのフォーマルと位置づけ、そこに小物を加減することでTPOに対応する。
advertisement

「上下デニムを合わせると、僕にとってはそれがいちばんキマった格好なんです。きれいめな革靴を履いてスカーフを巻けばフォーマル寄りになるし、スニーカーとキャップにするとカジュアルになる。小物次第で印象も変わります」。

ボトムスのシルエットは太めを好み、ゆったりとした腰回りで重心を下げるように着こなす。日々さまざまな服に触れるスタイリストの仕事が、そのバランス感覚を磨いてきた。羽織るものはデニムジャケットからカシミヤコートまで、季節によって自在に切り替えるのが流儀だ。春はシャンブレーシャツやTシャツを合わせ、コンパクトなGジャンでバランスを取ることも多い。

「若い頃は『〜っぽくしたい』という意識が強かった。今は似合うかどうか、好きかどうかだけ。デニムに関していえば、リジッドを育てていく感覚が自分に合っている」。

3年前にはデニムの製作企画にも参加し、「一度で理想の定番は完成しない」という確信を得た。ものづくりへの姿勢は今も変わらず、デニムと向き合うときも同じだ。

「作ってみてわかったのは、はいてみないとわからないことがたくさんあるということ。育てながら、少しずつ定番にしていく。その過程こそが面白いんです」。
小林 新●1978年、神奈川県生まれ。ファッション誌や広告を中心に、俳優・アーティストのスタイリングも幅広く手掛ける。取材日はパリ発のブランド「スーパー スティッチ」のデニムを上下で着用。

OCEANS5月「デニムは、人だ。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック

清水将之(mili)=写真 倉持佑次=文

SHARE

advertisement
advertisement

次の記事を読み込んでいます。