親の介護、プロの力を借りるのは自然なこと

安藤さんは2018年に父親を亡くし、母親も高齢と呼べる世代。現場のプロであっても、自身の親との向き合い方は簡単ではないと話す。
「いわゆる”下の世話”も小さい頃から当たり前に見てきた光景で、介護士にとって尿や便というのは健康状態を知るための大切な情報です。だから、そこに羞恥心や抵抗感はありません。でも、自分の親となると話は別。技術的にはいくらでもできるけど、感情を切り離すのは難しいですよね」。
だからこそ、親の介護が来たらプロに頼ってほしいというのが安藤さんの提案だ。
「できていたことが、どんどんできなくなっていく。親のそういう姿を見るのはやっぱり辛いですよ。どうしても感情が入る分、冷静な判断もしづらくなります。イライラしてきつく当たることもあるでしょう。家族の介護こそ、ぜひ専門のサービスに頼ってほしいと思います。
親だってずっと親でいたいんじゃないかな。だから、お互いが無理をし過ぎず、自分の人生やスタイルを守るため第三者の力を借りる。人に頼ることも優しさにつながると思います」。
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