OCEANS

SHARE

“親といい関係”をつくるうえで意識したい3つこと


advertisement

自分の親はいつ介護が必要になるのか、いざとなったらどうすればいいのか、漠然とした不安はあるが対策は持ち越し、という人は少なくないはず。だが、親が元気なうちこそできることが3つあると安藤さんはいう。

①親の異変をキャッチする習慣をつくること

「部屋に物が散らかっている。冷蔵庫の中に同じ食材や期限切れのものが溜まっているといったことは、親の介護を考え始めるひとつのサインになります。忘れることが増えた、つまづきやすくなったというのもそうですね。なかなか帰省できず、暮らしぶりがわからないという人は定期的に電話をしてほしい。最近の様子を聞き出して変化をメモするのもいいと思います」。


advertisement

②事前のシミュレーションと情報収集

親と自分を守る最強の武器になると安藤さんが強調するのが、情報収集とそれに基づく親子の対話だ。

「親が元気なうちに介護の話をするのは気が引けるかもしれません。でも、いざ介護となったら、お金はどこから捻出するのか、在宅介護にするのか、サービスを利用するのか。自分自身の仕事は介護休業、介護休暇のどちらにするのかなど、一気にいろんな課題が押し寄せてきます。

介護離職を選んで、在宅介護を選ぶ家族もいます。それぞれの理由や事情があってのことですが、自分自身の老後のためにもお金は必要です。親の生活もそうですが、自分の生活も守ること。できる限り事前にシミュレーションをし、どんな介護を望むのか、お互いの意思確認をしてください」。



③「地域包括支援センター」を利用すること

「これがふわっとした難しい名称で……もっとわかりやすく、どうにかならないかと思いますが(笑)。地域包括支援センターはこれからの介護生活を支えてくれる場所。一言でいえば『高齢者の暮らしを支える地域の総合相談窓口』です。全国に7000カ所以上設置されていて、親の住む地域を管轄するセンターが必ずあります。

どんな公的なサービスや制度があるのか、利用するにはどんな手続きが必要かなど、社会福祉士、保健師、ケアマネジャーなどが連携し、介護が必要になる前からでも無料で相談に乗ってくれます。選択肢を事前に把握することは、自分たちが目指す介護生活への第一歩。最寄りのセンターがどこにあるのか、訪ねてみることから始めてもいいかもしれません」。

いずれは女芸人が集まるの施設のリーダーに



最後に、安藤さん自身が描く未来の老後を聞いてみると、さすが芸人らしく、どこまでも自由で明るかった。

「身寄りのない芸人界隈で、わいわい騒げる施設があったらめっちゃ楽しいなと思いますね。寝たい時間に寝て、起きたい時間に起きる。ご飯は食べたいときに食べて、酒を飲みたいなら自由に飲む。安全の保証はないけれど、好きなように生きたい人だけを条件付きで入居させる。そんなやりたい放題の施設をつくれるなら、そこの施設長になりたいです(笑)」。


日本が「超高齢社会」に突入してしばらく経った現在、80歳以上の人口はすでに10人に1人を上回っている。自分のライフスタイルに親の介護が加わる日はそう遠くはない。そう感じている人は安藤さんの言葉を胸に、今日できる簡単なことから是非、始めてもらいたい。

Naoko Hara(Nachos)=写真 ぎぎまき=取材・文

SHARE

advertisement

次の記事を読み込んでいます。