テント避難のメリットと注意点

テントもあったほうがいい。プライベート空間の確保はもちろん、足を伸ばして眠れるだけのスペースがあることで、エコノミークラス症候群の予防にもなる。
サイズは家族全員が窮屈さを感じずに過ごせるもの。スペック的には、ドアパネルがメッシュになっていて通気性を確保できるものが良いとのこと。登山家としての経験上、テントの中で暖をとるのは意外と対策がしやすい一方で、夏場の暑さ対策は非常に難しいそうだ。
「様々な事情で自宅避難を選択せざるを得ない人もいますが、だからといって車中泊することは健康面を考慮するとおすすめできません。そういう場合は自宅の敷地内にテントを設営して、少しでも快適に過ごすことを考えたほうがいいでしょう」。
では実際に、テントをどこに、どうやって立てればいいのだろう。
2024年能登半島地震テント村設営の様子
「まず安全面を考えて、何かが崩れ落ちたり倒れたりするリスクのあるスペースは避けましょう。庭やお寺なんかにある大きな木の下とかは、絶対にNGです。
衛生面を考えると、水はけの良い芝生の上に立てるのがベター。芝生がないなら、人工芝を用意しておくといいでしょう。保温性を確保する意味でも重宝します」。
ここで、一度でもテントを立てた経験のある人なら気づくはず。ペグを打てないコンクリート面しかない場合は、どうすればいいのか?
「コンクリート面にペグを打ち込むためには、ドリルなどで穴をあける必要があります。ただ、ドリルで穴をあけるのはかなり大変なので、重りなどを使って対応することになります。
それでも僕は、車中泊をするよりテントを立てて避難生活を凌ぐほうが命を守れると思っています。ただコンクリート面の場合、夏は熱くて冬は冷たいので、その対策は必要です」。
野口さんは熊本地震の際、陸上競技場を活用してテント村の運営に成功した経験がある。倒壊の恐れがなく、衛生的で、テントを立てやすい場所としてはやはり、陸上競技場のような広大なスペースを自治体が開放してくれることが、本来は理想的だという。
2015年4月熊本地震テント村
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