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すべての写真を見る人気スタイリスト菊池陽之介さんに今の気分をたずねてみたら、面白いことがわかった。モードを深く知る男の推しが、まさしくOCEANS的リアルクローズと重なるのだ。
洗練と上質に遊びを携え、豊かにさらりと日々を彩る。我々なりのリアル・ラグジュアリー、ここに。
「エルメス」
「メゾンの矜持を伝える、一生モノのレザージャケットです」。ジャケット220万円、パンツ15万6200円、スカーフ8万9100円/すべてエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
「圧倒的に柔らかくて、軽い」。上質なカーフレザーからなるヴォー・スポール素材に惚れ込む菊池さんは、「リブの絞りでウエストが強調された、エレガントで男っぽいフォルム」とショート丈のバランスも絶賛。
「一生モノのレザーアイテムとして、あえてバッグではなくブルゾンを選ぶ。そういう男性は格好いいと思うし、僕もそうありたいです」。
背面のセンターにも施されたホワイトステッチなど、緻密で大胆なディテールにも舌を巻く。
「メゾン マルジェラ」
「らしさ全開でも、しっかり新しい。アップデートの手法にビックリ」。19万300円/メゾン マルジェラ(マルジェラ ジャパン 0120-934-779)
熱圧着したフラミステープで歪なヘムラインと袖口を作り、襟元は生地が擦れて破れたような表情に。メゾン マルジェラ特有の、ヴィンテージへの敬愛と独創的ギミックが光る。
「ベーシックなグレースウェットを、無二のユニークピースに仕立てる。グレン・マーティンスのメソッドは、特に僕らの世代にはスッと入ってくる気持ち良さがあるはずです。
同じく普遍的なデニムと合わせると、独特な世界観により深く入り込めます」。
「エンポリオ アルマーニ」
「このダンディズムにずっと憧れているんです」。3万9600円/エンポリオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
菊池さんが初めてモードの神髄に直接触れたのは、OCEANS誌面でアルマーニを扱うスタイリングだったそう。
「その際に勉強になったのが、ロザンナ・アルマーニが編集長を務めた『エンポリオ アルマーニ マガジン』です。硬派で優しく、しなやか。ブランドに通底する気品あるダンディズムに心を打たれました」。
このTシャツのフロントには、第10号P.26で使われた写真が。視覚的な豊かさが爆発した80年代の空気感を、再び胸に。
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