「珍稀車図鑑」とは……「珍しく、稀少な車=珍稀車」を求め、各地に出かけるカーカスタムのプロ・鹿田能規さん。今回は世界最大級のカスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」を訪れ、最新トレンドをチェック。今年シーンの主役になるであろうカスタムカーとは!?
【写真8点】「東京オートサロン2026で見えた最新カートレンド<前編>」の詳細を写真でチェック 案内人はこの方!
鹿田能規さん●関西と関東に拠点を構えるエスアンドカンパニー。スーパーカーからノスタルジックカーまでクルマ作りの第一人者として全国にその名を馳せる。www.s-company.jp
キャンプ仕様車が鳴りを潜め、代わって「昭和」が席巻!
ホンダ シビックe:HEV RSプロトタイプ。間もなく登場予定の、ハイブリッド車としては初となる「RS」を冠したモデルです。実はこのカラーリング、弊社が担当いたしました。
ども。珍稀車ハンターの鹿田です。先日「東京オートサロン2026」に行ってきました。いやぁ〜、この数年来はキャンプ仕様一色だったんですが、すっかり様変わりしましたね。代わりにやってきたのが、ひと言でいえば“昭和”です。正確にいえば、昭和から平成初期ですね。
だからって、単に「旧車」が並ばないのが「令和の“昭和”」なんですよね。いろんなパターンがあるんです。
例えば、新型「シビックe:HEV RS」。間もなく販売されるということで、街のチューニングメーカーではなく、メーカーであるホンダ/無限ブースでお披露目された一台ですよ。そのカラーリングが、1990年代の全日本ツーリングカー選手権(JTCC)で活躍したアコードを彷彿とさせる、JACCSカラーでした。
まだ生まれていなかった若い世代からすれば、当時は大手消費者金融会社であるJACCSのテレビCMを見ない日はなかったくらいだなんて、知らないでしょうね。
さらに、ナショナルのトラックです。昔は、街の電気屋さんとしてナショナル(現在のパナソニック)ショップがあってね、配送にこんなカラーリングのトラックを使ってたなあ〜。
公式車名が「吉田電器」(笑)。スズキキャリートラックをベースにBEYOND JAPAN/fusion FROM SPIEGELが手がけました。こんなんでエアコンとかテレビとか、運んでいただきたいです。
それを現行型のスズキキャリイを使って見事に再現しています。しかもフェイスキットを使い、当時ナショナルのトラックとして使われていた日産のサニートラック風に変えて。当時のカラーリングはもちろん、横のアオリには「ナショナル坊や」が当時のままに描かれています。
その上で、あえて足を変えているのがいい。当時の族車風(笑)。こんな風に、ちょっと遊ぶくらいがいいんですよね。
シビックもキャリイも、見た目は昭和っぽいんだけど、中身は令和のクオリティにアップデートされている。これなら令和の若者たちも安心して乗れます。
2/2