愛車が言うことを聞かなくなる瞬間

下積み時代、2人は実際に同居していた時期がある。同じ空間にいながら、ほとんど会話をしない時間も多かったそうだが、その距離感が干渉しすぎない良い関係を作った。
そんな2人だが今年結成10年目。喧嘩はないのだろうか。
佐々木さんの髪の毛についていた、服の綿をとってあげる町田さん。コンビ愛が透けて見える光景だった。
「基本は話し合いというか、ちゃんと会話します。でも、たまに言うこと聞かないこともあるんですよ。町田が『今、俺ちょっと調子いいぜ』みたいになってるとき(笑)。ネタ中、事前に決めたツッコミを町田さんがハズし、あえてテンポをずらす。間を詰めたり、逆に空けたりするんです。んで、結果スベる。
ポケモンって、レベルが上がると言うこと聞かなくなるじゃないですか。サトシのリザードンみたいな(笑)」。

「調子に乗ってるわけじゃないです。そのとき“これがいい”と思ったから、そうしてるだけで」と町田さんは言い返す。
「……本人は、そう言ってます(笑)」。佐々木さんは車のクセまでしっかりと把握して駆っていた。

2人の違いはオフの時間にも如実に表れている。
「僕、結構ずっと家にいることが多いですね」と佐々木さん。ゲームをしたり、溜まっているドラマや映画を観たり。いわゆるインドア派だが、頭の中まで静かになるわけではない。
「休みの日でも、ネタを考えることは普通にあります。カフェに行ったときとか、ふと浮かぶことが多いですね。行ったことのない店に、なんとなく入ってみたりして」。
一方、町田さんのオフは、まったく違う。「湖に行ったり、プールに行ったり。家にいるよりは、外に出たいタイプなんで」。
同じ時間を過ごしていても、選ぶ場所も動き方も違うことで、コンビの良いバランスを生んでいる。
5/5