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フリーサーファーへ転身。表現は「被らない」ためにある


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車の話から、気づけば“表現”の話(自身のスタイル)へと移った。

「たぶん僕は、人とあまり被らないことをずっと意識してきたと思います」。

もともとは競技サーフィン。試合にも出ていた。同世代に強い選手が揃う環境で、直海さんは早い段階から“違う波”を探し始めていた。
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「周りが上手かったからこそ、みんなと同じ方向に行きたくないっていう気持ちが強かった。誰も行ってない方向に進むことに、迷いはなかったですね」。



今は競技ではなく、フリーサーファーとして映像表現へ。“波に乗ること”だけではなく、“どう生きるか”まで含めて、伝えていきたいという。

「サーフィンって、知ってる人の中だけで評価されると終わっちゃう。サーフィンを知らない人にも『カッコいい』って思わせられるものを作らなきゃいけないと思ってます」。

その“外側に届くカッコ良さ”は、車の佇まいにも似ていた。目立つためじゃなく、ちゃんと残るために、選んでいる。

無二の個性は“ゼロから作る”ではなく、“ミックスして残す”



「結局、最後は“個性”なんだと思います。サーフィンが上手いのも、カッコいいのも、ある意味当たり前で。最終的に残るのは、自分にしか出せないもの。色々なものをミックスして吸収して、唯一無二のオリジナルを完成させていく。そこが究極なのかなと思っています」。

その“ミックス”を語るとき、直海さんが名前を挙げたのがプロサーファーのウォーレン・スミスだった。

「ウォーレン・スミスに影響を受けました。彼はフォトグラファーもやっていて、フィルムでモノクロ写真をすごく撮る人なんです」。



黒い髪、黒い服、モノクロの世界観。スタイルそのものが、表現だった。

「彼の影響で、僕もフィルムで写真を撮るようになりました。服も『真っ黒を着てみよう』って思ったのも彼がきっかけで、そこからいろいろ掘って、自分に似合うものを見つけていくようになった。ウォーレン・スミスという存在は、すごく大きいです」。

面白いのは、その取り入れ方が“コピー”ではないことだ。

「サーフィンのスタイルでいうと、正直、僕とは真逆なんですよ。どっちかというとガニ股で、エアー(波の上でボードごとジャンプする技)をするようなタイプ。でも、見た目とか雰囲気がすごく好きで。その影響を自分の中に取り入れて、ミックスできたらオリジナルに変えられるんじゃないかって思ったんです」。
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