幼い頃から“職人技”に触れてきた。車も、ボードも同じ目線で
陽の光に照らされた「ジュライウエットスーツ」のロゴ。2㎜×裏起毛のバックジップで、軽さと暖かさを両立した一着だ。
車の話を聞くほどに、価値観が滲み出てくる。直海さんは、何を基準に“選ぶ”人なのか。
「自分は結構、ジャパンメイドが好きですね。国産の職人技みたいなものに惹かれるんです。車もそうで、国産で“古いもの”にすごく憧れがあって。渋さを感じるんですよね」。
メルセデス・ベンツやBMWのカッコよさも分かる。それでも今は、“日本で作られた古いもの”に乗っていたい。
「モノ選びで言うと、サーフボードも同じなんです。職人さんが全工程を手で作る、オールハンドメイドの一本一本。小学生の頃から、そ
ういうボードにずっと乗り続けています」。
乗り物を選ぶことは、スタイルを選ぶこと。直海さんにとって、車もボードも“自分を映す道具”なのだ。
モノ選びの感性、それはサーフボードの工場で磨かれた

職人や手仕事に惹かれる理由を辿ると、直海さんの記憶はサーフボードの工場へ戻っていった。
「小学生の頃から、サーフボードの工場に連れて行ってもらっていました。黙々とした空気の中で、淡々と、美しい形のサーフボードが生まれていく瞬間を見てきた。その作り手の眼差しも含めて、『カッコいいな』って感じたんだと思います」。
そういった記憶が、今も直海さんのモノ選びを支えているのだろう。
「サーフィンも“乗り物”みたいなものなので。そう考えると、車にも通ずるものがあるなって思います」。
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