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旧車ながらも静かな乗り心地。自然と落ち着かせてくれる


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実際に乗っていて、特に気に入っているところはどこなのか、尋ねてみた。

「今まで乗ってきた車のなかで、いちばん古いんですけど、逆にいちばん静かなんですよね。エンジン音もそうだし、走ってるときもすごく落ち着いてる」。

古い車は“うるさい”と思いがちだが、このワゴンは真逆だった。静けさが、心のノイズまで消してくれる。
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「父親世代の人たちから『いつかはクラウン』と言われていたくらいの車だよって聞いていて。実際に乗ってると、年配の渋いおっちゃんに声をかけられることも多いんです」。

珍しいのに乗ってんね。そんな一言が、じわっとうれしい。

「『大事にしたら、ずっと乗れるよ』と言ってくれたり。そういうのも、なんかいいなと思って愛着が湧いてきます」

バンパーの“シルバー”が残る。頑丈な輪郭も頼もしい



外装の気に入っている点も、併せて聞いてみた。

「色と形はもちろんなんですけど、このバンパーのシルバーパーツが残っているところが好きなんです。今の車って衝撃吸収のために柔らかく作ってあるから、こういうのが付けられないこともあるらしく。でもこの車は、そういうパーツがちゃんと残っていて、実際めちゃめちゃ頑丈なんですよね」。

合理性が正義の時代に、シルバーの輪郭が残っている。それはただのディテールじゃない。クルマの気配も、そのものが違う。





「このロゴも好きです。見た目も含めて、かなり気に入っています」。

王冠の信頼が支える、安定感と安心感。また乗り心地も、昔の“高級車”らしい余裕がある。

「ソファみたいに快適なんですよ。ほんと、乗り心地がいい」。

正直、手間はかかるけれど……それでも乗り続けたい



ただし、旧車は“好き”だけで走ってくれない。

「実は2回くらい壊れていて。年に1回くらいは、どこか交換したり、ダメになる部分が出てきたりしますね。部品も少なくなってきているみたいで、探すのが大変らしいんです」。

手がかかる。不安にもなる。それでも、その手間ごと乗り続けたいと思える。

「昔から四角い車とか旧車に憧れがあったので、できる限り長く乗りたいなと思っています」。

そう言い切ったあと、彼の視線がふっと“次”の景色へ向いた。

「次に乗るとしても、たぶんまたこういう旧車ですね。やっぱり「マークII」とか、乗りたいなって。四角いやつ。国産で。サーファーたちが乗っていたイメージもあります」。
3/5

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