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2026.02.08

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「イタリアには義理チョコもホワイトデーもない」“日本と真逆のバレンタイン”を来日20年のマッシが明かす


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「イタリア人マッシのブオーノ・ニッポン!」とは……

2月14日(土)に向け、チョコレート売り場が賑わうこの時季。バレンタイン発祥の地・イタリアでももちろんイベントとしては存在するが、チョコは女性から男性へ贈るものではないという。マッシさんから見た日本のバレンタイン、そしてマッシ流のバレンタインの過ごし方をここで提案!

【写真7点】「マッシさんバレンタイン」の詳細を写真でチェック
案内人はこの方!
マッシミリアーノ・スガイ●1983年生まれ、日本食が大好きなイタリア人フードライター。 KADOKAWAよりフードエッセイ『イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ』を出版。日伊文化の違いと面白さ、日本食の魅力、食の美味しいアレンジなどをイタリア人の目線で発信中。

マッシミリアーノ・スガイ●1983年生まれ、日本食が大好きなイタリア人フードライター。 KADOKAWAよりフードエッセイ『イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ』を出版。日伊文化の違いと面白さ、日本食の魅力、食の美味しいアレンジなどをイタリア人の目線で発信中。

イタリアに「義理チョコ」は存在しない

街中が甘い香りに包まれる季節がやってきた。デパートの催事場は戦場となり、煌びやかなショコラが宝石のように並ぶ。来日して20年、この「日本の2月」の熱狂には未だに圧倒されるものがある。
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だけど、同時にどこか不思議な感覚も抱き続けている。なぜ、日本の男たちはただ黙ってチョコレートを待っているのだろうか?

今回はイタリア人である僕の目線から、日本のバレンタインの「奇妙な点」と「最高な点」を分析して、読者のみなさんに向けた新しいバレンタインの過ごし方を提案したいと思う。これを読めば、今年の2月14日が少し違った風景に見えるはずだ。

まず、決定的な違いから話そう。多くの日本人が誤解しているかもしれないけど、イタリアのバレンタイン(San Valentino)に、女性から男性へチョコレートを贈るというルールは存在しない。そして、もっと重要なことは「義理チョコ」という概念が1ミリも存在しないということだ。



イタリアでは、バレンタインは完全に「恋人たちのためだけの日」だ。友達や同僚に愛想よくチョコを配るなんてことはあり得ない。もしイタリアのオフィスで、女性が男性同僚にチョコを渡したとしたら、それは「僕はあなたに恋焦がれています」という強烈な告白であり、周囲からは「おっと、新しいカップルの誕生か?」と冷やかされることになる。日本のような「いつもお世話になっています」というライトな感覚は通用しないのだ。

そして、主役はどちらかと言えば「男性」である。イタリア男にとってこの日は愛するパートナーにどれだけ情熱を注げるかというプレゼンテーションの日だ。真っ赤なバラの花束を用意し、予約困難なリストランテを押さえ、あるいは彼女が欲しがっていたランジェリーやジュエリーを贈る。チョコレートはあくまで添え物に過ぎない。Baci Peruginaという、中に愛の詰まったメッセージカードが入っている定番チョコが有名だけど、それがメインとはならない。

イタリアのバレンタインは「愛の確認作業」であり、日本のバレンタインは「感謝と社交のイベント」という側面が強いように思う。
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